子育て情報『「勝ちを目指す以上に大事なものがある」アベーリャス千葉FCが選手育成で技術習得と同じぐらい大切にしていること』

「勝ちを目指す以上に大事なものがある」アベーリャス千葉FCが選手育成で技術習得と同じぐらい大切にしていること

日本クラブユース連盟(JCY)所属のジュニアユースクラブには、トップレベルを目指すだけでなく選手の人間的な成長にフォーカスして育成しているチームもあります。そのひとつが千葉県千葉市を拠点に活動するアベーリャス千葉FCです。

より良い選手を育成するために、様々な角度からアプローチするアベーリャス。今回の記事では、サッカー面での取り組みを紹介します。
(取材・文鈴木智之写真提供:アベーリャス千葉FC)

目次

・サッカーが楽しいから好きになる、好きになるから自分で上手くなるの順番を忘れてはいけない
・ブラジル人コーチが選手に求める「ハッサ」とは
・小学生と中学生を混ぜた練習は、中学生側にもいい影響がある
・トレーニングと食事と睡眠はどれも同じぐらい大切
・勝ちを目指す以上に大事なものがある


「勝ちを目指す以上に大事なものがある」アベーリャス千葉FCが選手育成で技術習得と同じぐらい大切にしていること

円陣を組むアベーリャス千葉FCジュニアユースの選手たち写真提供:アベーリャス千葉

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■サッカーが楽しいから好きになる、好きになるから自分で上手くなるの順番を忘れてはいけない



「勝ちを目指す以上に大事なものがある」アベーリャス千葉FCが選手育成で技術習得と同じぐらい大切にしていること

砂のピッチでは落ちても痛くないので思い切ってオーバーヘッドやジャンピングボレーに挑戦する選手も写真提供:アベーリャス千葉

人工芝や土のグラウンドに加え、ビーチサッカーやフットサルなど、様々な環境でサッカーを楽しみ、選手を上達に導くアベーリャス千葉FC。

ジュニアからジュニアユースへ上がる際に、Jクラブから声がかかる子や、全国出場経験のある高校でレギュラーとして出場する選手が出てくるなど、育成面での成果も残しています。

とはいえ、大切にしているのは「サッカーは楽しいものなんだと感じてもらうこと」だと、代表の古川亮介さんは言います。

「まずは子どもたちに『サッカーは楽しいものなんだ』と、感じてもらうことを大切にしています。コーチに言われてやらされてるうちは、上手くなりません。サッカーが楽しいから、好きになる。好きになるから、自分で上手くなる。この順番を間違えてはいけないと思っています」

サッカーを始めたばかりのジュニア年代では、楽しむために技術を身につけたいもの。
アベーリャスでは、ブラジルサッカーに指導のルーツを持つ古川さんのもと、様々なボールを使ってトレーニングをしているそうです。

「小学生のときは、小さくて柔らかいリフティングボールを使って、技術を磨いています。昔は日本で売っていなかったので、ブラジルに行ったときにまとめて購入したこともありました(笑)。いまはリフティングボールのほかに、テニスボールを使って、思い通りにボールを扱えるようにトレーニングしています」

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