スポーツ現場のハラスメントに保護者として何ができるのか、「NO!スポハラ」活動ワークショップレポート
9月17日、スポーツの現場におけるハラスメント根絶を目指す「NO!スポハラ」活動の保護者向けワークショップが開催されました。その模様をレポートします。
ワークショップに参加されたみなさん
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■子どもたちが安全・安心にスポーツを楽しめるために、保護者ができること
7月に開催された「NO!スポハラ」活動保護者向けセミナー(オンライン)を受講した方を対象にした実践編のワークショップで、「NO!スポハラ」活動の実行委員である土屋裕睦さんが司会を務め、スポーツメンタルコーチの柘植晴永さん、大学教授でスポーツ心理学の専門家である渋倉崇行さん、コーチとしてオリンピック帯同の実績を持つ松井陽子さんが講師を務めました。
この日は「子どもたちが安全・安心にスポーツを楽しめる社会を作るために、保護者ができることって何だろう」をテーマに、集まった保護者達がグループになってワークに取り組みました。
7月開催「NO!スポハラ」活動保護者向けセミナーの動画はこちら
■スポハラは指導者と選手間だけのものではない、保護者から指導者へのスポハラも
スポハラ(スポーツ・ハラスメント)ときくと、どうしてもチームの指導者から選手への暴言などをイメージされがちですが、スポーツの現場における関係者の誰によっても、誰に対しても起こりうるという説明からワークショップはスタートしました。
参加者のお子さんがやっている競技は様々でしたが、ハラスメント根絶への意識が高い方ばかりなので、すぐに打ち解けて活発に意見交換をしていました。
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■スポハラが起きやすい環境、動機、ハラスメントを正当化する気持ち
柘植晴永さんによる付箋を使ったワークでは、自分から見たチームの状況やほかの選手たちとの距離感・方向性などを付箋と画用紙で立体にすることで「子どもの置かれている状況を俯瞰で見る」時間となりました。
柘植さんによると、画用紙を回転させると見えるものが変わり、何が課題かがわかってくるのだそうです。
渋倉崇行さんのワークでは、なぜスポハラが起きるのかをテーマに、ハラスメントが起きやすい環境や動機、ハラスメントを正当化する気持ちについて書き出しタイプ別に分類し、予防法を話し合いました。・練習環境に人目がない
・チーム運営者や保護者から勝利を求められる
・結果を出すことで進学や就職に有利になるので正当化される
など、ハラスメントが起こる理由について、活発な議論がかわされていました。