マルチスポーツの息子。サッカー一本に絞るべきか悩む問題
一方で迷いもあります。
最近のジュニアスポーツでは、以下2点が重要と言われていると思います。
・結果ではなく、楽しむことに主眼を置く
・一つに絞らず、色々なスポーツを経験する
息子は2つの競技をこなしていますが、結果として1競技当たりの練習や経験値は低くなります。どちらの競技も、現時点で活躍する子は小さい頃から競技を絞って本格的に取り組んでいる子です。
この世代で結果を度外視して楽しむ事は難しいですし、将来的に伸びるといった話もイメージ出来ないと思います。
息子に見えているのは今の結果だけです。
楽しむ事に主眼をおくにしても、やはり一定の結果は必要な気がします。私が子どもの頃と違い、今のジュニアスポーツは総じて低年齢化・英才教育化が進んでいるように感じます。
Bチームにいれば全く勝つことができず、Aチームでは過剰な育成・競争が行われている、そんな環境の中どうしたら楽しんで取り組んでいけるのか、息子にはどう答えるべきか悩んでいます。
アドバイスを頂けると幸いです。
<島沢さんからの回答>
ご相談いただき、ありがとうございます。
ご自身の悩み、葛藤を非常に具体的に書かれていますが、まずはマルチスポーツ(幼少時に多種類のスポーツを経験すること)について意見をさせてください。
お母さんは「迷いがある」としつつ、マルチスポーツの短所を挙げています。整理すると四つです。
①結果として1競技当たりの練習や経験値が低くなる
②この世代で結果を度外視して楽しむ事は難しい
③将来的に伸びるといった話もイメージ出来ない
④楽しむ事に主眼をおくにしても、やはり一定の結果は必要(自分の子ども時代よりも低年齢化・英才教育化が進んでいるため)
私からすれば、4つともそうは言い切れないと思いますが、小学生6年間で結果を出したい人たちはそのように考えるのでしょう。その方法論が正しいかどうかではなく、子どものスポーツをどうとらえるかでやり方は変わってくるということです。
■1つに絞るよりマルチスポーツの方が身体能力の向上につながると言われている
子どもがスポーツをする際の影響について、多くの調査が世界中で行われています。そのなかである程度わかってきたのは、子どものときは1種類のスポーツを集中的にやるよりも、マルチスポーツで取り組んだほうがよいということ。そのほうが、身長など身体的な成長のみならず、身体能力の向上につながるというのです。