低年齢から「どうやって相手を崩すか」を理解でき、少人数でも取り入れやすい ドイツサッカー協会推奨の「フニーニョ」とは
が設けられていて、ロングシュートは原則なしになっていますが「試合によってはアレンジしていて、ロングシュートを打っている子もいました」とのこと。
「ロングシュートが決まったら、コーチも『ナイスゴール!』と褒めていて、そのあたりの運用は柔軟にしている印象を受けました」
■2対1を作りやすく、局面を打開する練習になる
コートは25m~30mのサイズで、菊池コーチは「パスやドリブルが無理なくできる、絶妙なサイズ感」と評していました。
「1チーム3人なので、ボールを持っている人に対して、他の2人がサポートする形が自然とできます。
基礎である三角形も作りやすいですし、相手にマンツーマンでつかれたときに、どこかで2対1を作ることで、局面を打開する練習になります」
■サカイクキャンプやシンキングサッカースクールでも変則的なフニーニョを導入
菊池コーチがメインコーチを務める、サカイクキャンプやシンキングサッカースクールでは、変則的なフニーニョを導入しているそうで「コーンを3つ立てて3ゴールにしてて、真ん中のコーンに当てたら2点というルールでやっています。ゲーム形式なので、子どもたちも楽しそうにやるんですよね」と笑顔を見せます。
■人数の少ないチームでも簡単に取り入れやすいトレーニングといえる
昨今の少年団には、所属選手の人数が少ないクラブもありますが、フニーニョであれば6人からできるトレーニングなので、導入しやすいのもメリットです。
「ドイツでは小さなゴールを使っていましたが、ゴールがなければコーンでもいいと思います。
学校の校庭の限られたスペースやフットサルコートでもできるので、取り入れやすい練習だと思います」
■スペースや味方を見つけやすい、指導者にとっては褒めるポイントが増えるのも良いところ
菊池コーチはフニーニョについて「シュートチャンスが多いので、指導者からすると、褒めるポイントが増えるのも良いところ」と話します。
「ナイスシュート! ナイスチャレンジ! と声をかけやすいので、子どもたちのモチベーションアップにもつながります。ゴールが2つなので、シュートチャンスが多く、ゴールを決める喜びを感じやすいのもいいですよね」
低学年の場合、上手な子がドリブルで突き進み、シュートを打つ場面がよくありますが、フニーニョはゴールが2つあるので、スペースや味方が見つけやすいのもポイントのひとつ。