高校サッカー選手権注目選手、川崎フロンターレ加入内定のストライカーが語る"理想のFW"像
今大会注目、オールラウンドのストライカーだ。
高校年代最高峰のリーグ戦・プレミアリーグWESTでは精巧なポストプレーや献身的な守備を見せつつ、ゴールを量産。その後、負傷で戦列を離れたものの、信じた仲間たちが選手権出場を勝ち取り、そして間に合った。
静岡学園のエース、川崎F内定FW神田奏真の軌跡と胸中に迫った。
(提供/エル・ゴラッソ特別編集 高校サッカー名鑑聞き手:安藤 隆人)
11月末に復帰を果たした神田奏真選手写真:安藤 隆人
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■「ありがとう」しかない。覚悟は決まった
――まずは2年ぶりの選手権出場と川崎F内定おめでとうございます。
「ありがとうございます。どちらも周りの人たちのおかげだと思っています」
――静岡県予選は負傷離脱中で1試合も出場することができませんでした。
どのような心境で見ていましたか?
「とにかく仲間を信じる気持ちでした。(欠場せざるを得ない)悔しさが一番でしたが、最後の選手権はどうしても出たかったので、チームメートが勝利を重ねて出場権をつかみ取ってくれることを信じ、もう祈るような気持ちで見ていました」
――仲間たちがやってくれましたね
「選手権出場が決まったときはもう、『ありがとう』の言葉しか出てきませんでした。同時に、ピッチの上で(最後の)高校サッカーに本気で向き合っていく覚悟も決まりました」
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■万能型FWへの挑戦
――神田選手はしなやかなポストプレーと足元でボールを収めてからのターン、シュートのうまさが魅力だと思います。理想とするストライカー像はあるのでしょうか?
「僕は"なんでもできるFW"、"毎試合1点は必ず取るFW"になりたいと思っています。そのために、常にボールを受けることと、ゴールを狙えるポジションを取ることを意識しています。
自分では"前線でのボールキープが得意で、周りを生かしつつ、周りからも生かされるストライカー"だと思っていますが、同時にやっぱり、常に自分がチームで一番点を取りたいと思っています。ボールを持ったら積極的に勝負を仕掛けたり、チームが苦しいときに僕一人でも点が取れたりする選手になりたいです」
――ハイボールもグラウンダーのボールも前線であれだけ収めてくれると周りも助かると思います
「クリアボールやGKからのボールも含め、僕が前線で収められれば、周りも前向きにプレーできますし、僕自身もマイボールにしてから仕掛けられるので、意識はしています。