ずっと一人で練習してきたから足技は抜群に上手いがサッカー経験なし、今回チーム入団が決まったが、何から教えれば良いか教えて
だとしても、ここでは集団でプレーするのは初めてという前提で考えてみましょう。
■最初は「マインドセット」から
まずは、マインドセットを整えます。コーチの方からそのお子さんに、口頭でサッカーの成り立ちを教えてあげてください。
「サッカーはチームプレーであること」
「チーム全員で攻めて守るということをベースに、みんなが楽しめるようにそれぞれが動く」
コーチの考えを伝え、このチームとしてそこを目指すというビジョンを伝えます。
とはいえ、チームプレーをしたことがなく、しかもドリブルなど足元の技術があるのであれば、ひとりでガンガン行ってしまう、という現象は起きるかもしれません。そんなときはこう問いかけてください。
「君が持っているその技術は、どんなときに使う?」
チームプレーをするために、どう技術を使うのか。そこを要求しましょう。
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■世界に賞賛されたバルサのサッカーは「チームで」サッカーをしている
先日、あるところに呼ばれた講演会で、中学生の選手とその保護者に向けて話をしました。中学生になったら親と話さなくなるそうです。そんなとき親はどうサポートをすればいいの?子どもたちのモチベーションを上げるためにどうしたらいい?そんなお話でした。
まず子どもたちにはバルセロナの10年以上前の映像をYouTubeで見せました。メッシ、シャビ、イニエスタがダイレクトでぽんぽんとパスを回して、相手を翻弄していました。私が「どう?楽しいサッカーだよね?」と言うと、中学生たちは全員うなずきます。
「みんなとボールをつなげてサッカーをやると、楽しいね。そんなことができるためにどうしたらいいかな?」
そこからこんな話をしました。
「勝ち負けにこだわると、うまくない仲間を責めたりするね。自分だけでいっちゃおうとするよね。でも、バルサみたいなサッカーには、そんな部分はないよね。バルサみたいなサッカーがしたいと思うなら、チームでサッカーをすることを意識してほしいです」
■チームメイトとの連動がどうして大事なのか、戦術面から理解させる
次に、チームプレーを戦術面から理解してもらいます。中学生に「バルサのサッカーはどうしてつながるか、わかる?」と問いかけます。それは、サッカーのアタックの基本を全員が理解しているからです。
「選手がサッカーをわかってるから、パスがつながるよね。