練習の説明など長い話を聞けない低学年、説明するときの長さや伝え方のコツがあれば教えて
年齢的にもまだまだ集中力がなく、練習の時もルールの説明など長い話を聞いていられない低学年。
説明するときの話の秒数や、伝え方のコツがあれば教えて。と言うお父さんコーチからの相談。
今回もジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、低学年への伝え方など指導のアドバイスを送ります。
(取材・文島沢優子)
池上正さんの指導を動画で見られるCOACH UNITED ACADEMY>>
(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)
<<スタートが遅いと追いつけないという認識を変えたい、4年生以上とか遅く始めた子にサッカーの理解を促す練習を教えて
<お父さんコーチからの質問>
池上さん初めまして。
サッカー経験者であるというだけで、子どもの保育園と小学校のスポ少で低学年を教えています。
今のところ指導者ライセンスを持っているわけではないので、補助員として安全を管理しながら遊び相手になっているような感じですが。
お聞きしたいのは、未就学児~低学年が飽きないで、楽しめて基礎トレーニング出来るメニューについてです。
これまでも散々同じような質問を受けていると思いますが、この年代はまだまだ集中力がなく、長い間話を聞いていることも難しいのと、年々子どもたちの運動能力が低くなっている感じがします。
説明するときの時間の目安(数十秒?)や伝わりやすい言い方、身体を自由に動かしてサッカーの基礎的な動きを実践できる方法があれば教えてください。
<池上さんからのアドバイス>
ご相談ありがとうございます。
Jリーグクラブ時代、時間を計ったことがあります。小学校で指導する45分間で、コーチがどのくらい説明に時間を割いているのかタイムを取ったのです。
45分のうち約15分間、しゃべっていました。つまりプレータイムは30分しかなかったのです。
計測されたコーチは「いえいえ、そんなにしゃべってないですよ」と首をかしげていました。本人も気づかない間に長くしゃべっているわけです。
これは恐らく多くの指導者が同じ状況かもしれません。
■指導者は選手たちが何ができて、何が楽しいのか、できてない理由などを把握するのが大事
私たち指導者がまず考えるべきは、プレーヤーの動きです。