子育て情報『守備のトレーニング、奪ってからのポジティブトランジションを上手くいかせるには どうすればいい?』

守備のトレーニング、奪ってからのポジティブトランジションを上手くいかせるには どうすればいい?

3対1だとパスコースが必ず2本できるので、そんなに動かなくても済むのですが、3対2になるとそうはいきません。パスコースが1本になる可能性もあります。その1本のパスコースでボールを受けられるところに動いてあげる必要があります。

他には、4対4にターゲットマン2人(ゴールマン)を加えたミニゲームがあります。ターゲットマンにボール渡ると1点。得点したら、攻撃の方向が変わります。攻撃してきたチームはそのまま反対側のターゲットマンを目指して攻めるのです。ターゲットにボールが入った瞬間に切り替えをしなくてはいけません。


もちろん途中で相手側がボールを奪ったら逆側に攻めます。ただ得点したら逆に攻める。そうするとトランジションが継続され、連続性が出てきます。集中力や体力が自然に養われます。この「4対4プラス2」をぜひやってみてください。

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■守備を鍛えることも大事だが、「失点したら取り返せばいい」という考えはもっと大事

守備のトレーニング、奪ってからのポジティブトランジションを上手くいかせるには どうすればいい?

(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)

先日、私が指導しているチームは、15分の練習ゲームを3本行いました。全部で30失点しました。
お父さんやお母さんたちを前に、私が子どもたちに「今日の振り返りをどうぞ」と促すと、子どもたちは「相手のボールがとれた」とか「ボールがつながる場面があった」と話してくれました。つまり、こういうところがよかったというポジティブな印象を語るのです。

子どものミーティングのあとで親御さんたちに「30点とられても、子どもの感覚はこのような(ポジティブな)ものですよ」と説明しました。そして「それ(失点)を、25、20、10と減らしていくのは私の力です」と話しました。

失点が多いから守備を鍛えることは大事ですが「失点したら取り返せばいい」という考え方はもっと重要です。それを植え付けるためにも、大人である指導者のほうが失点に対して精神的にタフになってほしいと思います。

私の印象では、失点した子どもたち以上に、指導者や応援している保護者のほうが落胆しているように見えます。そのこともぜひ考えてみてください。


守備のトレーニング、奪ってからのポジティブトランジションを上手くいかせるには どうすればいい?


池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。

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