頑張らないのに文句ばかりの娘にうんざり。どうしたら子育て楽しめますか問題
■お母さんの主観と娘さんの課題を分ける
このことを娘さんに当てはめてみると「試合でほとんどパスが来ずボールタッチの回数が下の学年の子よりも少ない」のは娘さんの問題です。
お母さんが「本気で走ればもっと速く走れる」というのはお母さんの主観であり、「何だかいつも遅い、諦める、ボールを待つの繰り返し」であることも娘さんの課題です。
もっといえば、娘さんがそれを課題であると考えるかどうかも娘さんの問題であり、お母さんの課題ではありません。
それらは本人にしかコントロールできませんし、その結果試合に出られなかったり、上達できなかったとしても、それも含めて子どもの体験です。
■子どもは親と別人格、自分の力で力強く歩めるようにすることを考えよう
子どもは親の思うようにすることなどできません。自分とは別人格であり、親たちとは異なる時代を自分の力で力強く歩めるようにするにはどうしたらいいか考えましょう。
それは、親が子どものためにできることをしてあげるだけでいいのです。経済的に許す限り必要なものを与える。毎日おいしい食事を作る。汚れたユニフォームを洗ってあげる。サッカーのお当番をやる。
加えて子どもの心理的安全を確保できるよう、夫婦間の人間関係をなるべく良好に保つ(けんかばかりしていると子どもが安心できません)。
そして、それらをエンジョイする。それで十分です。
二度と戻らない子育ての黄金期を、娘さんのダメなところばかりを数えて暮らしますか?
お母さんがおっしゃっているように、楽しく子育てしたいのであれば、お母さんたち親が変わるしかありません。
■「頑張らない子」を育てているのは誰?
(写真は少年サッカーのイメージご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)
以前、都内のサッカースクールで指導していた30代のコーチが私にこう言いました。「親が子どもに『なんで頑張らないの!?』と怒っています。でも、そういう子どもを育てているのは誰なんですか?って僕は思う。天に唾(つば)してるわけですよね」
顔に唾が落ちてきませんか?本気で走っているかは本人しかわからないことです。じりじりしますが結果も含めて達観して待ちましょう。
待つ時間は、わかり合う時間です。娘さんのサッカーからまずは距離を置くこと。それって誰の課題だっけ?と常に考えること。
「課題の分離」をぜひ実践してください。