FCバルセロナと対戦したFC BASARA HYOGOが感じた、世界レベルの状況判断力
8月に開催された『U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ』。ラウンド32でFCバルセロナと対戦したのが、FC BASARA HYOGO U12です。
現6年生が一期生という新しいクラブながら、世界の強豪相手に健闘しました。FCバルセロナ戦後、大津直人監督に話をうかがいました。
(取材・文:鈴木智之、写真:新井賢一)
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バルサはスピードのある中での状況判断力が印象的だったと教えてくれました写真:新井賢一
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■スピードのある中での状況判断力
大津直人監督(C)新井賢一
大津直人監督
――バルセロナと試合をした感想を聞かせてください。
止めて蹴るという基本的な技術はもちろんですが、スピードのある中での状況判断力が印象的でした。ハーフスペースに入ってくるタイミングや、遠い位置にいる選手の起点の作り方は、明らかにレベルが違いました。我々のセンターバックが対応するのか、周りの選手を動かすのか、フォワードがコースを切るのかといったところは、普段得意としている部分なのですが、まったく太刀打ちできませんでした。
――相手の最終ラインの持ち出しに対して、狙いを絞り切れない様子が見受けられました。
ファーストディフェンスが決まらず、相手の動きを限定することもできませんでした。結果として、相手に自由を与え続けてしまったと感じています。
――あそこまでやられる経験は?
日本にももちろん素晴らしいチームがたくさんあって、苦戦することはあります。
しかし今回のように、何もできずに振り回されるというのは、最近ではありませんでした。
――そのような経験ができるのは、この大会の良さでもあります。
そうですね。本来なら(海外遠征で)50万、60万円かけないとできない相手と対戦できるので、貴重な経験です。
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■もっと思い切ってプレーしたかった
――バルセロナとの試合を終えて、選手たちにどんなことを伝えますか?
まずは「世界レベルを知ることができてよかったね」と言いです。ただし、もっと自分たちがやるべきこと、やらなければならないことを出し切って、世界との差を知りたかったという思いもあります。