発達がゆっくりで、からかいの標的にされる息子。私が辛いのでやめさせたい問題
最近は行くのもつらいように見えます。
監督やコーチはサッカーを教えるスタンスなので、そういった相談はしていません。
こういうことは間違っているといわれるかもしれませんが、息子には申し訳ないけど、私が耐えられないので辞めさせるつもりです。
自分の心は決まっているつもりですが、何かアドバイスを頂けたらと思い投稿しました。
<島沢さんからの回答>
ご相談いただき、ありがとうございます。
お母さんの心は決まっているとのこと。であれば、私からお母さんにこうしましょうといった方向性のアドバイスは不要だと思うので、違う話をしますね。
お母さんからの質問メールは717字。
この連載で私がいただくメールのなかではやや長いほうです。息子さんの様子や、チームメイト、指導者のことも具体的に表現されています。一所懸命書かれたのでしょう。
また、息子さんが発達がゆるやかなお子さんであれば、周囲との摩擦やさまざま嫌な思いをしていますよね。息子さんを精一杯護ってこられたのだろうと思います。
■以前は発達障害が周囲に理解を得られていなかったゆえの転校や不登校もあった
私は今月、別のメディアで不登校をテーマにした連載を始めました。発達に特性があるお子さんも多数取材しました。
発達障害そのものについては、まだその呼称があまり知られていなかった2000年代前半から取材をしてきました。
社会の理解が及ばなかったため、多くの親御さんがわが子の特性を自分の育て方が悪いのだと自分自身を責めていました。
周囲に理解を得られないため引っ越しまでして学校を変えたり、お子さんが不登校になった方もいらっしゃいました。
私の長男も周囲の空気が読めない、他者の気持ちを推し量れない特性がありました。中高生になっても、現代国語のテストでどれが主人公の気持ちかを選ぶ問題などはすべて間違っていました。それでも、さまざまな経験をして、大学生になり成人した現在は楽しそうに仕事をして社会人として生きています。
■自分の意見を持っている息子さんは今後たくましく成長するように感じられる
ご相談文から浮かび上がる息子さんは、お母さんがおっしゃるように発達がゆるやかなだけで気持ちがとても前向きで明るい性格のようです。
そして「サッカーをやりに来ているから嫌だけど気にしない」と自分の意見をしっかり持っています。愛情深いお母様のもと、たくましく成長するのだろうと感じます。