サッカーにおいてどうして「リスペクト」が必要なのか、相手を思いやる気持ちがサッカーに必要な理由
親が変われば子どもも変わる!?
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■どうしてお互いを思いやることは大切なのか
「PLAYERS FIRST」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。
育成年代のサッカーに関わる指導者、審判、大会運営、保護者、サポーターなど、主に大人に向けたもので、子どもたちを「選手」として尊重しながら、リスペクト同様、「そこに関わる様々な立場の人たちに互いの想いを理解し気持ちを寄せるきっかけになって欲しいという思いでハンドブックを作成した」と今井さんは言います。
親にはどんな風に応援して欲しいか、勉強をしている指導者はこういうことを大事にして指導している等、子どもたちの思いを中心に、お互いが理解・尊重し合うことの大切さを伝えるのが目的です。
冒頭で選手に対する誹謗中傷について触れましたが、根幹にリスペクトがないと、人の尊厳を傷つけるような言葉が衝動的に出たり、人に対して「言っていいこと、悪いこと」「して良いこと、悪いこと」の境界線がわからなくなってしまうのではないかと今井さんは懸念を示します。
サッカーでも相手を貶めて勝つのではなくて、自分を高めて競り勝つという気持ちが、競技の中で成長していくためには必要です。
だからこそ、サッカーを通じてお互いを思いやることの大切さなのだと伝えています。
■立場は違う大人同士でもリスペクトを
指導者の指導において、保護者の誤解が多い現状についても、今井さんは懸念しています。
例えばある指導者は、鬼ごっこなどの一見サッカーに関係なさそうに思われるようなトレーニングを取り入れてみたところ、保護者からの不信感を招いてしまったのだそうです。
保護者はコーチではありません。そこには当然、指導の狙いがありますので、基本的にトレーニングに関することは指導者に任せるのがいいでしょう。
大人たちが信頼し合っている温かい現場でこそ、子どもたちは本当に楽しくサッカーができるでしょう。お互いがお互いをリスペクトし合う環境で、子どものリスペクト精神は養われていくはずです。
■お互いの期待がずれるのはどうして?
サッカーの環境の中で様々な問題が起こる原因として、指導者やチーム側と保護者側の期待がずれることが一因にあると今井さんは話します。
そこに対して今後、全てのチームが自分のチームで大事にすること、例えば「練習を頑張り、サッカーを楽しむことを大切にする」