2020年 都道府県別・自転車通学時の事故件数ランキングを発表 コロナ禍で事故件数は前年比大幅減。 一方で事故増加した都道府県も。
香川県は前年より約20%事故が増加しており、ワースト1となっています。またワースト3の徳島県も前年より約10%事故が増加しています。
高校生のワースト3は前年(2019年)よりも事故件数は減少していますが、ランキングの変動はなく、群馬県が調査開始から7年連続ワースト1となりました。
<通学時の1万人当たり自転車事故件数ランキング>
中学生の通学時1万人当たり自転車事故ランキング(2020年)
高校生の通学時1万人当たり自転車事故ランキング(2020年)
(2) 通学時自転車事故の加害者率ランキング
●中・高ともに自転車事故の約2割で生徒が加害者になっている!
●高校生の加害者割合(一当)率ワースト1位「兵庫県」2位「東京都」3位「奈良県」
また、自転車通学中の中高生が加害者になった場合※の事故について調査したところ、通学時の事故全体の約2割(中学生20.3%、高校生19.3%)が自転車側の加害事故となっています。通学時の自転車事故では、事故に遭う危険性だけでなく事故を起こしてしまう危険性にも注意する必要があります。
事故の加害者になった場合、多額の損害賠償が必要となるケースもあります。自転車は車両です。自動車同様、事故に遭わないだけでなく、事故を起こさない意識が重要です。
都道府県別に見ると、特に高校生では兵庫県がワースト1(40.2%)になっており、自転車側が加害者となる事故は約2.5人に1人となっています。
※自転車が第一当事者(一当)の事故=自転車側が加害者の事故 と定義した場合。第一当事者とは、事故当事者の中で一番過失が重い人を指す。
<通学時の自転車事故 加害者(一当)割合ランキング>
中学生の通学時自転車事故の加害者(一当)割合ランキング(2020年)
高校生の通学時自転車事故の加害者(一当)割合ランキング(2020年)
(3) 調査監修:古倉宗治先生コメント
●2020年の自転車事故に関する総評
●自転車事故は加害者になる可能性も。自転車保険の加入有無の見直しを。
●意外に見落としがちな自転車自体の安全性、自分の自転車をきちんと確認しましょう。
■2020年の自転車事故に関する総評
2020年は、コロナ禍の中で自転車事故総件数は15.9%減少し、データのある1975年以来最大の減少幅となっています。特に中学生及び高校生はそれぞれ19.8%、19.5%の減少と全体の減少率を大きく上回る結果となるなど全体としてはコロナ禍の影響もあり、大幅な減少傾向が見られます。