東京都公募「使用済み紙おむつのリサイクル推進に向けた実証事業」に小田急電鉄との共同事業が採択
ユニ・チャーム株式会社(代表取締役 社長執行役員:高原豪久)は、東京都が公募する、都内の「家庭から排出される使用済み紙おむつ」の効率的な回収、収集・運搬、再生利用処理等の手法において、小田急電鉄株式会社(取締役社長:星野晃司)と共同で、東京都町田市一般家庭約2500世帯分を対象に実証する事業者に採用されましたのでお知らせします。
東京都における各自治体・企業・団体と協業することで、「使用済み紙おむつのリサイクル」推進を通じて、持続可能な社会への貢献を目指し、地球環境保全と経済的成長を両立する事業活動に取り組んでいきます。
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当社は、循環型社会を目指して、2015年より使用済み紙おむつを再資源化するプロジェクトを開始し、2016年12月から鹿児島県志布志市や大崎町とともに実証実験を行ってきました。実証実験を通じて、パルプ等を衛生物品に利用可能なレベルまで再生する技術を確立し、洗浄・分離時に使用する処理水まで再利用した『循環型モデル』を推進しています。
昨年(2020年)には、都内自治体の協業を得て、「高齢者施設や保育園等」にて、使用済み紙おむつの分別回収の実証実験を行い、分別コスト等の課題は残るものの、回収された紙おむつはリサイクルできるレベルであることが確認できました。
小田急電鉄株式会社は、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現に重要な役割を果たす資源・廃棄物の収集運搬を新たなインフラと定義し、その構築を目指し「“ごみ”のない世界へ。Beyond Waste」を事業ビジョンとするウェイストマネジメント事業「WOOMS」(ウームス)を2021年9月1日より開始しております。これは、主に自治体や廃棄物排出・収集事業者を対象に廃棄物収集業務を効率化し、ごみの削減やリサイクルの拡充へと繋げる取り組みです。
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【使用済み再資源化循環モデルを推進する背景】
高齢化社会の進展にともない、紙おむつの使用量は年々増加しています。使用後の紙おむつは水分を吸収することで嵩を増して、廃棄処理に大きな負担となっています。環境省の調査によると、2015年度の一般廃棄物に占める紙おむつの割合は4.3~4.8%、年間で約191~210万トンに対して、2030年度の予測では、一般廃棄物に占める紙おむつの割合は6.6~7.1%、年間で約241~261万トンと、さらに増加すると見込まれています。