“外国語”としての日本語教育のプロフェッショナルを育成日本初「こども日本語指導者養成講座」を2022年2月に開催
経験と知識、こどもの教育、日本語教育、国語教育、異文化コミュニケーションなどを専門とする人材を総動員し、体系的なカリキュラムと教材開発に着手。教育現場での試行錯誤を繰り返し、教材開発を進めるのと同時に、こどもの言語形成理論にのっとった指導法を確立いたしました。更にこどもは興味関心がなければ学習意欲が湧かないため、親しみやすいオリジナルキャラクターと、現代にあったデザインを創作し、好評を得ています。このように独自開発の教材と指導法を実践した授業で実績を重ね、2019年より「こども日本語指導者養成講座」を開講しております。
独自開発の教材(左)と指導風景
■今後の展望
グローバル化に伴い、海外在住の日本にルーツを持つこどもや日本在住の外国にルーツを持つこどもなどを対象とした日本語教育の需要が高まっています。例えば海外では日本にルーツを持つこどもが親子間のコミュニケーションやアイデンティティクライシスなどの問題に頭を悩ませているご家庭が多いようです。その一方、日本では外国人労働者の増加に伴い、公立学校で学ぶ外国人児童生徒数も増加していますが日本語の学習支援が足りていないのが現状です。当協会認定の「こども日本語指導者」はどちらのケースにも効果的な支援が可能です。
私たちが育成した継承語教育の指導者がご家庭に支援を行い、親子関係の改善や、日本にルーツを持つこどもたちが、そのルーツを肯定的に受け入れ、クライシスを乗り越えるための一助となることも今後の目標の一つです。
■代表理事:平井 千晴 プロフィール
東京音楽大学声楽科卒業。サンフランシスコに留学中より幼児教育に従事。日本に帰国後国際結婚を機に台湾へ移住。自宅でこども日本語クラス及びリトミッククラスを開校する傍ら、日本、アメリカ、イタリアでの様々な研修や実践を通して、幼児教育の専門家としての知識と経験を蓄積。2013年Smiley Rhythm(微笑音符)を設立。近年世界で注目を集めるレッジョ・エミリア・アプローチを採用し、語学、芸術、音楽に特化した幼児教育を実践。台湾台北市に微笑音符幼兒園、微笑音符托嬰中心、微笑音符音樂語文補習班など複数の拠点を展開。
2019年一般社団法人国際こども日本語教育協会設立。
代表理事:平井 千晴
■こども日本語指導者養成講座概要
<認定こども日本語指導者コース:201,300円(税込)>
外国語、継承語として日本語を学ぶこどもを対象に、プロとして日本語指導に当たる教師を養成するコース。