子育て情報『【日本初】Lancet Countdown 2023 Japan プレゼンテーション 子どもの健康問題としての気候変動セミナーを実施』

【日本初】Lancet Countdown 2023 Japan プレゼンテーション 子どもの健康問題としての気候変動セミナーを実施

また1951-1960年にはマラリアに関わる原虫2種類の伝播に適した条件がなかった土地のうち、熱帯熱マラリア原虫では9.85%、三日熱マラリア原虫では17.34%が過去10年間では適した条件になっています。

【日本初】Lancet Countdown 2023 Japan プレゼンテーション 子どもの健康問題としての気候変動セミナーを実施

資料(1)

■重要なのは、健康を中心に据えた気候変動対策を行っていくこと
健康を中心に据えた気候変動対策を行っていくことで、どこに住んでいようと、どのような環境に置かれている人であろうと、全ての人に豊かな未来をもたらすことができます。例えば化石燃料の段階的廃止の加速や、エネルギー部門と食料システムにおける対策を優先することなどが重要です。そして健康と気候変動に関する知識ベースと関与を拡大し続けるために、リソースと支援を増やさなければならないと私たちは警鐘を鳴らしています。

■熱中症は災害 デング熱から自殺率の上昇まで日本ではどのような影響が起こるのか
第一部後半では、具体的に日本ではどのような影響があるのかを、東京大学大学院 医学系研究科 国際保健政策学 教授 橋爪真弘先生が解説しました。


【日本初】Lancet Countdown 2023 Japan プレゼンテーション 子どもの健康問題としての気候変動セミナーを実施

東京大学大学院 医学系研究科 国際保健政策学 教授 橋爪真弘先生

気候変動は様々なルートで様々な健康影響を及ぼします。
例えば媒介生物の生態の変化を通して、蚊やマダニといった節足動物を媒介して伝染していく感染症のマラリア、デング熱といった感染症の流行範囲やシーズンが変わってくる可能性があります。
また、花粉症など、気温上昇によって大気中に浮遊するアレルゲンの季節性が変わってくる可能性があります。さらに安全な飲料水にアクセスできないような人々に関しては、コレラやクリプトスポリジウム症といった下痢症状を主体とした水系感染症のリスクが高まってきます。

3年前に環境省が、重大性・緊急性・確信度の3つの指標を使って気候変動影響評価報告書を発行しました。そこで3つの指標とも非常に高い、そして重大であると評価されたのが暑熱です。普段から少し心臓が弱い、あるいは血圧が高い、呼吸器系の機能が低下しているような方がその暑さに晒されると、疾患が悪化して亡くなるといったことがあります。
また、感染症、特に節足動物媒介感染症も重大性・緊急性とも高いと評価されており、端的に言いますとデング熱の重大性・緊急性が高いと評価されています。


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資料(2)

■熱中症による死亡者数は自然災害による死亡者の5倍
暑熱の影響に関して熱中症による死亡者数を見てみると、端的に増加傾向が見て取れます。

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