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横浜マラソン2025のチャリティ寄附で、医療的ケア児家庭への支援が大きく前進

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認定NPO法人おれんじハウス(神奈川県横浜市、理事長:中陳 亮太、以下「当法人」)は、2025年10月26日に開催された横浜マラソン2025において、全国のランナーや支援者の皆さまからチャリティ寄附金をお寄せいただきました。
当法人ではこの寄附金を活用し、医療的ケアが必要なこどもたちを含む多くのこどもたちとそのご家族の「居場所づくり」と「体験機会の創出」を前進させるプロジェクトを複数実施しています。主な取り組みと成果を以下にご報告します。

横浜マラソン2025のチャリティ寄附で、医療的ケア児家庭への支援が大きく前進

当法人職員による沿道でのランナー応援 / 横浜マラソン事務局より感謝状を受領

■医療的ケア児家庭をとりまく背景と当法人のミッション
医療的ケア児家庭の多くは、日々のケア負担の重さや移動に伴う医療リスクの不安、相談相手の不足などにより、外出や交流、人とのつながりをあきらめざるを得ない状況に置かれがちです。「したいのに、できない」。そんな見えない障壁が、こどもの成長機会だけでなく、家族の孤立や心身の疲弊、地域参加の減少にもつながるという構造的課題が存在しています。
当法人では、そうした課題に対し「これまでの枠を超えて、必要な子育て支援を生み出す」というミッションのもと、こども一人ひとりに寄り添った多様な活動を行っています。
今回支援者の皆様からお寄せいただいた寄附は、まさにこの「社会のバリア」を同時に取り除く力となり、「体験」「安心」「つながり」「支援モデル」「人材基盤」という5つの社会的インパクトの輪を同時に回し始める、大きな一歩となりました。


参考:横浜マラソン2025
https://yokohamamarathon.jp/

■寄附によって実現・加速した主な活動とその成果
1) インクルーシブ親子キャンプ2025の開催
参加数:約200名

医療的ケアが必要なこどもを含む家族のために専門設計された「宿泊を伴う外出支援モデル」として、2022年より継続開催している1泊2日の親子キャンプを今年度も実施しました。呼吸器管理や胃ろうなどのケアが必要なこどもにも安全に楽しめるプログラム設計に加え、医師・看護師・保育士が同行・連携するチーム体制を構築し、家族が安心して一歩踏み出せる環境を整えました。
参加した家庭からは「初めて家族全員で泊まりがけの外出ができた」「こんなに自由に遊べたのは初めて」「同じ状況の家族とつながり、心強かった」などの声が寄せられています。また、障害のある子・発達に特性のある子だけでなく、きょうだい児からにも「自分も思い切り遊べた」「家族みんなで笑えた」というポジティブな意見変化が見られました。

※2025開催レポートはこちらから
https://www.atpress.ne.jp/news/559441

横浜マラソン2025のチャリティ寄附で、医療的ケア児家庭への支援が大きく前進

インクルーシブ親子キャンプ2025の様子

2) 病院出張型こども食堂の継続実施
参加者数:年間 約220食

入院中のこどもや医療的ケア児家庭と「地域のあたたかさ」をつなぐこども食堂を年に2回ほどの頻度で継続実施しています。
実施場所の一つである神奈川県立こども医療センターでは、日常生活の中に交流と一体感を生み出す食卓体験を提供し、院内でも家族同士がテーブルを囲み対話できる時間を生み出しました。季節のイベントや家庭的な雰囲気を大切にした企画は、入院生活の中の孤立予防や家族のリフレッシュ、地域との心理的な接続回復に寄与しています。

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済生会横浜市東部病院にて病院出張型こども食堂を実施

3) 親の会(子育て相談)の拡充開催
開催回数:年間 4回

医療的ケア児を育てる家族同士の「横のつながり」をつくる相談ネットワークを形成しています。
保育士・看護師・相談員など複数の専門職が同席するハイブリッド型の相談会・親の会を回数と質の両面で拡充しました。
参加家庭からは「この場所なら安心して本音を話せる」といった声が寄せられ、単なる情報交換の場を越え、心理的安全なコミュニティ形成につながっています。

横浜マラソン2025のチャリティ寄附で、医療的ケア児家庭への支援が大きく前進

インクルーシブ親子キャンプ2025のイベントブースの一環として親の会を開催

4) 支援現場スタッフの学び機会創出
四つ目は、支援の持続性と発展性を後押しする人材投資です。すぐにサービスの大規模拡充が難しい状況下でも、児童発達支援スタッフが外部研修や実践事例を学ぶ機会を新設・強化しました。
これは「ケア中心の支援」から「体験中心の支援」へシフトするための知識基盤の強化を支える取り組みであり、チーム内でのアイデア共有も活発化。職員からは「自分もこんな支援をやってみたい」「こどもにもっと“楽しい”を届けたい」といった自発的な声があがり、現場の支援そのものが進化する土台が生まれました。
横浜マラソン2025のチャリティ寄附で、医療的ケア児家庭への支援が大きく前進

支援について学び合う職員研修でのグループワークの様子

■参考報告
【横浜マラソン2025 当日の親子・保護者支援について】
当法人は横浜マラソン2025の大会当日に「家族の挑戦と一体感」を支える支援活動を提供しました。取り組みとして、併せてご報告します。


参考:横浜マラソン 託児サービス
https://yokohamamarathon.jp/childcareservice/

■当法人が実施した支援活動
1) 子育て中のランナーを支える託児支援
パパ・ママランナー向けの託児サービスは、満2歳から小学低学年までを対象に、室内遊び・読み聞かせ・応援メダルや旗の制作・ゴール地点での応援同行などを実施。予約枠は大会前に満員となり、「安心して走れました」「子育てを始めてから久しぶりの挑戦でした」といった声が寄せられました。

2) 親子あそび応援ブースの運営
大会内の家族ブースとして、応援グッズ制作ブースをパシフィコ横浜フェスタ会場で設置。悪天候により一部大型遊具は中止となったものの、多くの親子がオリジナルの旗やカードを手作りしランナーを応援しました。応援体験そのものが、親子の居場所と交流の時間になりました。

横浜マラソン2025のチャリティ寄附で、医療的ケア児家庭への支援が大きく前進

横浜マラソン開催中に託児サービスを実施

■今後の展望
当法人では今後も、行政機関・地域企業・教育機関・医療機関等と連携し、寄附の循環設計を拡充してまいります。
理事長の中陳亮太は以下のようにコメントを寄せています。
「横浜マラソンを通じて寄附をお寄せいただいた皆さまのお気持ちが、医療的ケア児とご家族の新しい体験や安心できる場につながっていることを嬉しく思っています。
小さな一歩でも、ご家族にとっては大きな前進になることがあります。これからも誰ひとり取り残さない地域づくりを進めてまいります。」

■活動へのご支援について
医療的ケアが必要なこどもとご家族に、日々の安心や成長の喜びを届けるために。イベントへの参加やご寄付など、できることからぜひご一緒ください。

■ふるさと納税を活用したNPO指定寄附
2025年4月から神奈川県で開始された「NPO応援寄附」は、ふるさと納税を活用して、県内で活動するNPOの内、自分が応援したい法人を選んで寄附ができる制度です。ふるさと納税を通じて「おれんじハウス」をご指定いただくことで、私たちの活動に直接ご支援いただけます。制度の詳細や参加方法などについては、神奈川県ホームページにてご確認ください。

参考:神奈川県 ふるさと納税を活用したNPO指定寄附~NPO応援寄附~
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/md5/cnt/f380004/npo-select.html

※サポーター(寄付)に関する詳細はこちらから
https://orangebaby.org/donation/

詳細はこちら
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