子どもが伝えられない思いは、お母さんが代わりに言葉にしよう
どう伝えていいかわからない。そんな思いがきつい言葉になることもある
友だちに優しくできる子になってほしいと思っているお母さんは多くいます。しかし友だちとのトラブルは子どもの成長の中ではつきもの。「いっしょに遊びたくない」「Aくんは嫌」とお母さんが驚くような言葉や口調できつく友だちに言ってしまうときもあります。しかし、この口調は必ずしも友だちを傷つけようと思って言っているとは限りません。中には自分の思いをどう伝えていいかわからず、言った子自身も苦しんでいる場合もあります。
育て方がいけなかった?今までに見たことのない子どもの姿に戸惑うお母さん
お母さんは5歳のRくんについて最近気になることがあります。それは友だちに言う言葉がきついことです。
ある日幼稚園に迎えに行くと「もう入れてあげない。いっしょに遊んであげない」と友だちに怒っている姿を見ました。何か嫌なことでもあったのかなと思う反面、いつもは優しいRくんなのでその姿にお母さんはビックリ。嫌なことがあったとしても違う言い方があるのに、なんでそんな言い方をするんだろうとその姿を信じられずにいました。
子どもからきつい言葉が出たときこそ、子どもの思いを聞き受け入れよう
子どものきつい言い方に、相手を傷つけようとしているのではと不安になることもあるでしょう。実は、自分の思いを伝えることが苦手な子も中にはいるのです。自分が嫌だと感じている気持ちをどう伝えていいか分からないため、結果的にきつい言葉になってしまうのです。まずは「どうしていっしょに遊びたくないって思ったの?」と苛立っている子どもの思いを聞きましょう。
お母さんが受け入れてくれることで、ありのままの思いを出せるようになります。
子の思いを聞いたらお母さんはその気持ちを代弁すると伝えられるようになる
お母さんは「嫌だったのね」「謝ってほしかったのね」と気持ちを代弁しましょう。子どもは快・不快の感情は自覚していても、自分がどうしてほしかったという細かな思いに自分自身でも気づいていないことがあります。代弁された言葉を聞くことで自分が何を嫌と思っていたのかが分かります。また代弁することで、きつい言葉を使う以外の自分の思いを伝える方法を知ることもできます。自分の気持ちを理解できるよう、お母さんは声かけしましょう。
今日の1日1成長
きつい言葉は自分の思いを伝えたいサイン。