焦りは禁物!引っ込み思案な子にはその子のペースに合わせよう
園でのお別れは毎朝大泣き。お母さんも泣きたい気持ちは同じです
初めての場所や知らない人がいると緊張してお母さんから離れられない子っていますよね。保育園や幼稚園に入園してもお母さんからなかなか離れず、毎日涙のお別れで胸を痛めるお母さんもいるのではないでしょうか。このタイプに当てはまるお子さんはとても繊細なので、いきなりお母さんと離れると不安になってしまいます。でも大丈夫!このタイプは回数を重ね、時間をかければ園生活を楽しく過ごせる日がきっとやってきます。
1年中毎朝大泣き!「育て方が悪かったのかしら」と心配になることも
入園してもうすぐ半年のAくんのお母さんは大急ぎで朝の身支度を整えて、保育園に到着!しかし、抱っこから下ろそうとするとAくんはエビ反りになって拒むので、自分で立つことさえままなりません。保育士さんに引きはがされるようにしてお別れ。泣き声に後ろ髪引かれる思いで園を後にするお母さんも、泣きたい気持ちはいっしょです。
他の子どもたちがお母さんと笑顔でお別れする姿を見て「どうしてうちの子だけ?」「育て方が悪かったのかしら」とお母さんは考えていました。
焦らなくても大丈夫!安心できる場になると楽しく通える日が必ずやってくる
子どもには成長過程で人見知り・場所見知りというものがあります。実は、繊細なタイプの子はただじっとしているわけではなく、周りの状況をよく観察しているのです。その子が安心できるまで、観察している間はいっしょに待ってあげましょう。まずは短い時間から参加してみる、優しくしてくれる先生を見つけるなど、新しい環境に対するハードルを下げることで「この場は安心できる」と子ども自身が感じられるようになります。
最低でも1年はかかると思って、親は根気強くその場に慣れさせよう
半年近く登園をぐずっていた子も、お歌の時間が大好きになってからは、クラスで一番大きな声で歌うほどの存在に。先生からも「いつもクラスを盛り上げてくれてありがとう」と言われて、喜ぶ姿も見られます。1年もあれば繊細な子でも新しい環境に慣れてきます。園が決まったら園庭をのぞいてみたり、園までの道を歩いておもしろい建物を探したりしましょう。繰り返すうちに、新しい環境に身を置く心の準備ができてきますよ。一歩ずつゆっくりと保育園生活に慣らしていきましょう。
今日の1日1成長
繊細な子はゆっくり時間と回数を重ねて。