お母さんが「ありがとう」の言葉を使うと優しい子に育つ
子どもの行動の中に優しさを見つけたら、お母さんのうれしさを言葉にしよう
優しさや思いやりのある子に育てるにはどうしたらいいだろう、そう考えたことのあるお母さんもいるでしょう。思いやりとは他者の視点に立って気持ちを考えられることを指します。心の発達段階的には5歳頃から育つと言われている思いやりの心。もともと子どもに備わっているものでも「人に優しくしなさい」と言うだけで身につくものでもありません。子どもの優しさに気づいたら「ありがとう」「うれしい」などお母さんのうれしい気持ちを言葉にして伝えしょう。
軽い気持ちで言った「ありがとう」で子どもがお手伝いをするようになった
Kくんは5歳の男の子。ある日の夕方、お母さんは帰るのが遅くなり大急ぎで夕飯の準備をしていました。お茶の準備を頼むと手伝ってくれたKくん。お母さんは軽い気持ちで「ありがとう。助かったわ」と言いました。すると次の日、夕飯の準備をしているお母さんに「お茶飲みたい?」とKくんが聞いてきました。今まではお母さんがどんなに急いでいても気にせず遊んでいたKくんの変化にお母さんは驚き、うれしく感じました。
お母さんの「ありがとう」は子どもにとって大きな喜びになり、意欲となる
「ありがとう」の言葉は、子どもがお母さんに言われてうれしい言葉のひとつです。
自分の行動でお母さんを喜ばせることができたと感じます。そしてもっと相手を喜ばせるにはどうしたらいいかと、相手の気持ちを想像するようになります。人を思いやり行動するモチベーションとなるでしょう。お母さんを笑顔にするために、変顔をするでも、お手伝いをするでも、どんなことでもいいです。子どもの優しさを見つけ、一つひとつに「ありがとう」と伝えましょう。
思いやりとは何か。優しくしたり、されたりする経験を積むことで学べる
子どもは優しさや思いやりとは何をすることなのか最初はわかりません。誰かに優しくしてもらってうれしかった、自分がしたことで感謝された、という経験を子ども自身がすることで学んでいきます。
また「ありがとう」と言われる喜びを知っている子は、自分が優しくされたときには自然と「ありがとう」と伝えられるようになります。感謝の心を持った優しい子になってくれるよう、お母さんから「ありがとう」としっかり言葉で伝えましょう。
今日の1日1成長
思いやりのある子になるように、日常的に「ありがとう」