命令は効果ない!?子どもの行動をプラスに変える伝え方がある
子どもには命令形で注意するよりも、お母さんの気持ちを伝える方が効果的!
毎日子どもに同じ注意を繰り返していることはありませんか?「おもちゃを片づけなさい!」「遊んでいないで早く着替えなさい!」何度も注意をしているのに子どもに変化が見られないとお母さんはイライラしてしまいます。実は、子どもを望ましい行動へ導くには、お母さんの伝え方が大切なのです。子どもは命令されると反抗したくなる心理が働きます。命令形で伝えるよりもお母さんの気持ちを伝える方が子どもの心に響くのです。
お母さんの気持ちを伝えるだけで、自発的に行動できる子どもに育つ
子どもを注意するときはまずお母さんの気持ちを伝えてみましょう。「お片づけしてほしいな」「食べた後の食器は、持ってきてくれたらうれしいな」と伝え方を変えるだけで、子どもの行動力が一気に上がります。そして子どもが動いてくれたときは「ありがとう。スッキリして気持ちがいいわ」と伝えましょう。「ママが喜んでくれた!」「役に立てた!」と子どもも幸せな気持ちになり、今後も自発的に行動できる子になります。
お母さんだってイヤなことはイヤだ!気持ちを伝えることは叱るよりも効果的
5歳のKくんはお片づけが苦手。「お出かけするから、お片づけしてね」と何回も声をかけているのに、気づかないふりをして遊んでいます。いつもならお母さんはKくんを怒りながら無理やり片づけをさせます。
ところがその日は「ママは、片づいてないお部屋はスッキリしなくてイヤなの!」「イヤだ!イヤだ!」とKくんが駄々をこねるまねをしてみました。するとKくんは驚き、お母さんを慰めるように抱きしめてから片づけを始めました。
相手の気持ちを理解することで思いやりが育つ!たくさん気持ちを伝えよう
お母さんはいい感情だけではなく、良くない感情も伝えましょう。「せっかく作ったご飯を残されて残念だわ」「部屋が散らかっていて落ち着かないわ」といった感情は、「残さず食べなさい」「片づけなさい」と叱るよりも子どもの心に響きます。“これをするとお母さんは嫌な気持ちになるんだ”と知ることができるのです。行動が改善されるだけでなく思いやりの心も育むことにもつながります。お母さんの素直な気持ちをたくさん伝えることで、相手の気持ちを理解できる優しい子どもに育っていきます。
今日の1日1成長
「〇〇しなさい」よりも「〇〇できなくて残念だわ」