こだわりの強い頑固一徹。その特徴を生かせば例外もOKしてくれる
こだわり屋は臨機応変が苦手。前もって予定変更を伝えて不安を取り除こう
子どもの中にはこだわりがとても強い子がいます。必ず同じ道を通っておうちに帰らないと気が済まず、時間がないから近道をして帰ろうとするものなら、泣き続けて手がつけられないなんてことも。こだわりがあることは、自分の意見や考えをしっかり持っていて素晴らしいことです。でも、あまりのこだわりの強さにお母さんとしては対処に困ってしまうときもあります。そんなこだわり屋さんには、前もって予定変更を伝えるのがおすすめです。
こだわり屋の強みは約束厳守。約束やルールを決めればしっかり守る
こだわりが強い子は、非常に粘り強いという長所を持っています。
難しいパズルや遊具を成功するまで何度でも挑戦する根気強い一面があります。一方で、やり遂げたいという気持ちが大変強いので頑固になってしまいがち。「今日はもうやめよう」と声をかけても「嫌だ!」と怒って1時間近く泣き続けることもあります。こだわり屋さんには前もって「30分でやめようね」などの約束をしたり、「1日〇回まで挑戦したら終わり」などルールを決めたりして対応するといいでしょう。
もうすぐ入園。いつも同じ服しか着ない子には制服の写真を見せて事前説明
4歳のMくんはこだわりが強く、いつもお気に入りの服しか着ません。ところが、幼稚園に入園したら毎日制服で登園です。そこでお母さんは事前に幼稚園の様子が分かる写真を見せ、Mくんに「幼稚園では、白いYシャツと青いズボンを履いていくんだよ」と伝えました。
最初は嫌そうにしていましたが、何度か伝えていくうちに理解したようで一安心。入園式の朝には「今日はこれを着ようね」と制服を手渡されると、嫌がることなく着替えることができました。
「約束守ってくれてありがとう」と認めて、子どもの強みをどんどん伸ばそう
4歳頃になると先を予測できる“予測脳”が発達します。そのため、あらかじめ約束事やルールを決めておくと、それを守ろうと努力するようになります。こだわりの強い子はやり遂げる力に優れているので、約束事を守り通すのがとても得意です。守ってくれたら「お約束守れたね」と認めて、子どものやる気を育みましょう。自身の強みであるやり遂げる力をより発揮するようになりますよ。その強みが将来、困難を乗り越えるための武器になっていくでしょう。
今日の1日1成長
そのこだわり、今日だけは勘弁して!約束やルールを前もって伝えよう
子どもの約束を守る力も1成長、お母さんの個性を活かす力も1成長。