子どもの行動力UP!親子のコミュニケーションのコツは言葉選び
子どもに直してほしい行動が変わらないワケは、否定語での言葉がけにあり
子どもを注意するとき、どのような言葉をかけていますか?余裕がないと「◯◯しないで」と、つい否定語が多くなるのではないでしょうか。しかし否定語では、お母さんが子どもにしてほしいことが伝わりません。子どもも具体的に何をすればいいか分からないため、結局お母さんが直してほしい行動も変わらないのです。でも大丈夫!「◯◯しないで」を肯定語に言い換えるだけで、子どもがぐんと理解しやすくなります。
子どもに思いが伝わらない!公園遊びで毎回ヒヤヒヤするお母さん
6歳のわんぱくなCくん。よく行く公園にある、お椀型の滑り台がお気に入りです。しかし滑り台にはきちんとした階段がなく、背面にある鉄の手すりや周りの岩をつかんで登ります。少しでも手を滑らせたら落ちてしまうため、お母さんは「落ちないでね」とCくんに何度も伝えますが、当の本人は気にも留めていない様子。登っている最中にお友だちとぶつかっているのを見ると、ケガでもしないかといつもドキドキです。
脳は否定語を理解できず、最初に聞こえた言葉を想像してしまう傾向がある
「◯◯しないで」という言葉、つい言ってしまいますよね。これは“否定命令”と呼ばれ、子どもに“本意”が伝わらない言葉です。子どもに言葉を届けたいなら、肯定語を使いましょう。
また「落ちないで」と言うと、落ちる可能性がなんと50%上がるとも言われます。「ピンクのイルカを想像しないで」と言われるとピンクのイルカを想像してしまうように、子どもの脳も否定語を理解できず、してはいけない行動の方に意識がいってしまうのです。
今日からできる!子どもに伝わっていないと感じたら、まず口ぐせを見直そう
子どもが落ちそうだなと思ったときは「手すりにつかまって」で良いんです。毎回注意しているのに…と悩むお母さんは、もしかしたら「◯◯しないで」が口ぐせになっているかも。子どもに声をかける前に少し立ち止まって、肯定的な言葉に置き換えると何だろう?と考えてから伝えてみましょう。そうすれば、子どもはするべきことを理解して行動に移しやすいです。「うちの子、全然言うこと聞いてくれない」も改善していくでしょう。
今日の1日1成長
「落ちないで」は逆効果!「つかまって」と肯定語で言い換えよう
子どもの判断力も1成長、お母さんの表現力も1成長。
みやもとまどな(文)