人見知りの子は、安心できるとあいさつができるようになる
あいさつが苦手でも大丈夫。いつかできるようになると信じて見守ろう
子どもには、あいさつができるようになってほしいという声をよく聞きます。しかし人見知りが強い子はあいさつが苦手。でも大丈夫です。ずっとできないのではなく、慣れたらできるようになります。“いつかできるようになる”と信じて見守りましょう。子どもが無言でもそっとしてあげて、大人や友だちにあいさつされたときにはお母さんが子どもの代わりに返すのもいいですね。小声でもあいさつができたときには「できたね」と子どものがんばりを認めましょう。
毎週支援センターで会うお友だちにも人見知り。黙り込んで無視してしまう
Rちゃんのお母さんから相談を受けました。毎週子育て支援センターに通っていますが、先生やお友だちに話しかけてもらっても、Rちゃんは黙り込んでしまうとのこと。お母さんが代わりにあいさつや会話をしているけれど、このままあいさつができない子になってしまうのではないかと心配だそうです。家ではたくさんおしゃべりをしているRちゃん。お友だちともコミュニケーションを取れたらいいのにと、お母さんはモヤモヤするとのことでした。
人見知りの子はデリケートな心の持ち主。ペースが合っていると安心できる
Rちゃんは人見知りや場所見知りをしているとのこと。
子どもには生まれ持った個性があり、人見知りが強い子はデリケートな心の持ち主です。デリケートなタイプの子はとても繊細で、集団に馴染むのに時間がかかります。自分と違うペースの人には、警戒心を持ってしまうこともあります。周りの大人ができるだけ子どものしぐさや声の強弱、話すスピードに合わせることで、子どもが安心できるようになります。支援センターの先生へ、子どもにどう接してほしいかを予め伝えておくのも良いでしょう。
人見知りの子は時間をかけて慣れていけば大丈夫。子どものペースを大切に
デリケートなタイプの子は幼稚園に通ってからなれるまでに1年かかる場合もあります。しかし1年経って安心できるとにこにこ笑顔で登園し、先生やお友だちともコミュニケーションを取るようになります。
最初はお友だちに話しかけられて人見知りが出てしまっても、時間をかけて慣れていけば大丈夫です。子どもが不安そうにしていたら、お母さんも子どものしぐさや声のペースに合わせて話をしましょう。お母さんの子どもの気持ちを理解しようという姿勢が、子どもの安心につながります。