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無意識に相手のプライドを傷つけていない?心地よい関係を保つ「沈黙」と「共感」の作法

愛カツ
大好きな人が落ち込んでいるとき、なにか力になりたいと願うのは自然な優しさです。けれど、その懸命な言葉が、図らずも相手の心をさらに閉ざしてしまう原因になっているとしたら…。そんな切ないすれ違いを防ぐのは、特別なテクニックではなく、ほんの少しの「待つ余裕」かもしれません。「前向きな言葉」が、ときに刃に変わる瞬間「次があるよ」「元気出して」どん底にいる相手を励まそうとするその言葉は、ときに、彼がこれまで積み上げてきた努力や葛藤をさらりと流してしまう無慈惜な響きを持つことがあります。結果が出なかった悔しさを一番知っているのは、他ならぬ彼自身なのです。大切なのは、すぐに答えや光を見せようとしないこと。まずは「大変だったね」「よく頑張ったね」と、彼の足跡をそのまま受け止めてあげてください。解決策を提示するよりも、ただ隣にいて、その痛みを分かち合う。
そんな静かな肯定こそが、再び立ち上がるための本当のエネルギーになるはずです。「共感」という名の自分語りに、幕を引く相手の悩みを聴いているうちに「私も同じ経験があるからわかるよ」と、つい自分の体験談を重ねてしまうことはありませんか?よかれと思った助言も、相手にとっては「自分の苦しみが軽んじられた」と感じたり、比較されているような窮屈さを覚えたりする原因になります。2人の経験は、似ているようでいて、実はまったく別の事象です。自分の話をしたくなる気持ちを一度飲み込んで、今は彼の聞き手に徹してみませんか。自分の尺度を押しつけず、彼の言葉にじっくりと耳を傾ける。その誠実な姿勢が、言葉以上の深い信頼を育んでいくのです。2人の「普通」を、外の景色と調和させる食事の好みや習慣など、2人だけの時間は自由で楽しいものです。けれど、一歩外に出たとき、その振る舞いが周囲の視線から浮いてしまっていたら、隣にいる相手は少しだけ居心地の悪さを感じてしまうかもしれません。
こだわりを貫く強さと、場に馴染むしなやかさ。愛し合っているからこそ、相手が大切にしている「社会の中の自分」も尊重してあげたいもの。自分のスタイルを一方的に押し通すのではなく、相手が誇らしく思えるようなパートナーでいること。そんな少しの配慮が、2人の時間をより洗練された、心地よいものへと変えてくれるに違いありません。最後に夕暮れの街を歩くとき、隣を歩く彼の歩幅にそっと合わせてみる。無理に元気づけようとしたり、自分を理解させようとしたりするのをやめて、ただ今の2人の空気を楽しんでみる。そんな「何もしない贅沢」が、今のあなたたちには必要なのかもしれません。特別な言葉をかけなくても、あなたの柔らかな眼差しがあるだけで、彼は十分に救われているはず。
今のあなたが既に持っている、その包み込むような優しさを、もっと信じてみてください。(愛カツ編集部)

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