弁当を強引に奪う【反抗期息子】に悩む母。しかし「間違ってるんじゃない?」妹からの“予期せぬ指摘”に「えっ?私!?」
「成長は喜ぶべきこと。なのになんでこんなに寂しいんだろう…」子どもの自立を頼もしく思う反面、どこか取り残されたような喪失感に襲われることはありませんか?かつては「ママのごはんが世界一!」と笑っていた子どもが、思春期を迎えてぶっきらぼうな態度へと変わっていく…。今回は、親子の関係性の変化に戸惑う女性の体験談を紹介します。お弁当を渡すと…
息子が幼い頃に夫が亡くなり、1人でも子育てを頑張っていました。息子はすくすく大きくなりましたが、最近は反抗期のようで私は悩んでいます。朝、心を込めて作ったお弁当を差し出しますが、息子は無言のままです。「はいこれお弁当。好きな唐揚げ入れてるよ!」「頑張ってきてね!いってらっしゃい!」精一杯の笑顔で送り出しますが…。
静まり返った玄関で、私は1人立ち尽くします。ふと目にとまったのは、幼い頃の息子の写真。「ママの唐揚げ世界一おいしい!!」「ありがとーいっぱい食べてね」「あんな頃もあったのになあ」「もうあんな日々は戻らないのかな」心にぽっかりと穴が空いたような感覚。成長は喜ぶべきことなのに、どうしてこんなに胸が締めつけられるのでしょうか。チャイムを鳴らしたのは…
そんな感傷に浸っていると、インターホンが鳴りました。訪ねてきたのは妹。「お姉ちゃん元気ー?この前の旅行のお土産持ってきたよ!」明るい声に救われる思いで招き入れます。
妹は心配してくれましたが「いや…ちょっとね…」と返すので精一杯でした。「元気ないね!もしやいいタイミングで来た?話聞くよ!」言葉を濁す私に、妹は真剣な表情で向き合ってくれました。淹れたてのコーヒーを前に、私は少しずつ胸のうちを明かします。「大したことじゃないんだけど、少しずつ積み重なって今日はへこんじゃってさ」妹は「うんうん、どした?」と優しく促してくれます。打ち明けると…
「なるほどね。
黙って聞いていた妹が、そっと口を開きました。「それ…お姉ちゃんが間違ってるんじゃない?」予想外の言葉に、私は思わず聞き返しました。「えっ?私!?」妹の言葉は、私が見て見ぬふりをしていた「息子はもう幼い子どもではないこと」を思い出させてくれました。私自身も、思春期の頃は親からの注意が耳に入らず、疎ましく思っていたものです。自分が子どもだったときのことを妹と一緒に思い出しながら話し合いました。
息子はお弁当を強引に奪うように取り上げ、乱暴にドアを閉める音だけが響きました。あんな頃もあったのに…
すると、妹の視線はある場所で止まりました。「あれ?どうしたのこれ」そこには、幼い息子の写真。私が不注意で落としてしまい、写真立てがひび割れてしまっていたのです。元気がない理由…
つまり…息子が変わってしまい寂しいと…」「うん…そういうことなのかなあ…」息子の変化は、成長の過程だと理解しているつもりでした。喜ばしいことなのに、写真の中の幼い息子を思い出し…。今のそっけない態度が悲しくてたまらないのです。思わぬ一言が…
「あんまり親に構われると恥ずかしいとかいろいろあるんじゃない?」妹にそう言われ、確かにそうかもしれないと感じました。私の時代は「幼い息子」で止まってしまっていたのかもしれません。私は親として、息子に息苦しい思いをさせないよう「ちょうどいい距離感」を模索して、接し方を変えてみる決意をしたのでした。心を込めて作ったお弁当を無言で受け取られ、ドアを乱暴に閉められる。そんな日々が続けば、親として寂しく感じることは自然な感情です。とはいえ、子どももいつかは親離れをします。親と子どもの距離感は、ずっと同じではいられないのでしょう。自分の気持ちと向き合うための行動を3点紹介します。
1.相手の行動を客観視する「無言でお弁当を受け取った」「ドアを激しく閉めた」など、相手の言動を日記に記しておきましょう。後で見返したときに、それは悲しむべきことなのか客観的に見られるはずです。2.第三者の視点を取り入れる今回の体験談のように、身近な親族や信頼できる友人に、現状や気持ちを話してみることも大切です。外からの視点が加わることで、自分の思い込みが晴れ解決策が見えてくる可能性もあります。愛情を「当たり前」のものとして冷たく受け流されれば、不満や寂しさを感じても無理もありません。とはいえ、相手が子どもであれば頭から叱らず、一度冷静になるために周囲のアドバイスを仰いではいかがでしょうか。作画:CHIHIRO※愛カツ編集部が独自に収集した実際の体験談をもとに記事化しています