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【母の日コラム】娘と私の心の種[PR]

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「始まるがあるものには、いつか終わりがある」


そんな当たり前の事に驚きと、寂しさを強く感じるようになったのは、
きっと娘の成長の速さゆえ。

初めての育児に追われ、慌ただしくも毎日が宝物のようだった日々。
気がつくと娘はもう年中さんの年に。

あのぷにゅぷにゅした太ももも、
落ちそうなホッペもなくなり、
今は身長の伸びに体重が追いつかず、すっかり細身の体型に。

「いつか驚くほど荷物が軽くなる日は突然くるよ!」

と先輩ママから宣言されていた通り、パンパンだった私のバッグからは

離乳食セットがなくなり、
オムツセットがなくなり、
着替えセットがなくなり、
持ち歩きのおもちゃも、絵本も、スタイも、すっかりなくなった!

気がつくと、娘のオヤツと水筒、ハンドタオルにウェッティ程度。
それもほぼ娘が自分のリュックで持ち歩くので、私のバッグはスカスカに。

荷物軽減のため気がつくと自分の荷物は、
この4年でお財布に携帯、リップクリームぐらいに。

「あれ?私は普段何を持ち歩いていたんだろう?」

としばしの自問自答。

ああ、そうだ。
私のバッグにいつもあったのは何かしらの本。

気がつくとこの数年、ライフワークだったはずの読書もろくにしていない。

「終わりがあれば、新しいことも始まる」


ここ最近、娘と始めた図書館通い。
以前は娘につきっきりで絵本を読んでいたけれど、
気がつくと自分で選んだ絵本を、自分で読むように。

ちょっと字が多い絵本はまだまだママの助けが必要だけど、
自分好みの絵本を真剣に吟味する娘。

私もこうやって、母のこぐ自転車に乗って、
図書館に連れて行ってもらう時間が大好きだった。

外遊びが大好きだった姉妹と比べ、物静かだった幼少時代の私。

図書館に行きたいと言うと、母は家事の手を止め、
私を連れてでかけてくれた。

それが3姉妹だった私にとって、
母を独占できる貴重な時間。

図書館の静寂、紙とインクの匂いに囲まれることは
少し大人になれたような、幼い私にも特別な時間だった。

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補助輪付きだけど、自転車が楽しくて仕方ない。ママの漕ぐ自転車の後ろにのってくれるのもあと2年程。

「終わった事は心の糧になる」


かけがえないベビー時代は終わってしまったけれど、
出来ることが格段と広がった娘との日々。

バッグの中身は減っても娘としっかり手を繋ぐために
昔愛用していた日傘が復活するのはもう少し先かな。
それまではこの手を離さず一緒におでかけしょう。


娘と約束したことも、
やりたいことも、
まだまだ沢山。

これから始まる新しいことが、
どうか娘の心の種になりますように。



たまにそんな思いにふけるのも、
「母の日」という特別な日のおかげかもしれない。

母もこうやって、私の手を繋いでくれいたかと思うと、
それは私の心で大きな糧となって今がある。

この日だけはちゃんと言葉にだして伝えよう。
お母さん、本当にありがとう。大好き。

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娘は私に、私は母に。
手作りハーバリウムも初体験

TEXT&PHOTO:大西佳葉

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