【ハマる面白さ】一人暮らしでもできる!じっくり楽しむ「漬けものレシピ」
毎朝のお弁当づくりのほか、梅干し、浅漬けや甘酢漬けなどの漬物づくりを続けている柚木 涼子(ゆのき りょうこ)さん。Webディレクターとして都心での仕事を終え、夜になってから、好きな野菜で漬物づくりを始めるそう。
「無心になって手を動かしていると、心が落ち着いてくるんです」と、料理がいいリフレッシュになっているようです。
とはいえ、梅干しづくりとなれば、完成まで約2カ月!スーパーに行けば数百円で売っていて、すぐに食べられるところを、わざわざ丁寧に手作りするのは、「作る過程で季節の流れを感じられるから」。
梅干しを作るおばあちゃんやお母さんを手伝いながら育った柚木さんにとって、梅干しはたくさん作ってたくさん食べる、食卓に欠かせない一品なのだといいます。
おばあちゃんの時代から伝わる「ごはんがぐんとおいしくなる、梅干しづくりのコツ」と「春を楽しむ甘酢漬けレシピ」、ぜひ試してみませんか?
一人暮らしでもできる!梅干しのつくりかた
毎年5月の終わりから6月の初めに、柚木さんは梅を漬けます。近所のスーパーで梅が出始めて「そろそろだな」と感じたタイミングで作るのだそう。
一粒が大きくて、ふっくらとした梅干しづくりには、よく熟した梅が必須!ぷっくりとした南高梅を1kg買うところから始めましょう。
買ったときにまだ実が青い場合は、陽の当たらない室内で、黄色に赤みがさす程度まで熟すのを待ちましょう。
■材料
熟した梅:1kg
粗塩:100~130g
砂糖:50~65g
赤しそ(市販の赤しその塩漬けでOK):適量
作り方は<下準備><塩漬け><赤しそ漬け><土用干し>の四段階。
梅干しを大切に育てていく気持ちで2カ月過ごすと、心もゆったりほぐれていきます。
■下準備
ぽかぽか陽気の休日にやると気持ちがいい。
1.梅を水洗いし、2時間ほど水につけてアクを抜く。
2.水をよく切って、一つずつ丁寧に水気を拭く。
3.竹串で梅のへたを一つずつ取る。
■塩漬け
冷蔵庫で保存中、ときどき様子を見る気持ちで、軽くゆするとGOOD。
1.粗塩と砂糖を混ぜて、梅全体にまぶし、大きなビニール袋に入れる。
2.口を縛ったビニール袋ごと大きな容器に入れて重石をする。梅酢があがるまで、1週間から10日間、冷蔵庫で保存。
■赤しそ漬け
1.赤しそは葉だけ摘み取ってよく洗い、水気をよく拭き取る。
2.粗塩大さじ1を葉に振りかけてよくもむ。アクが出てきたらよく絞る。この作業を2度くり返す。
3.塩漬けした梅を袋から取り出し、別のビニール袋に梅と赤しその塩漬けを交互に入れる。
4.口を縛ったビニール袋ごと大きな容器に入れて冷蔵庫に保存する。
■土用干し
晴れの日が3日続く日を選んで、梅を干し、いよいよ梅干し完成へ。「晴れますように」と願う過程もまた楽しい。
1.赤しそに漬けた梅を一つずつ取り出し、水分を拭き取りながら、間隔を空けてざるに並べる。
2.風通しのよいところに終日干す。午前中干したら、午後上下を返して干す。
3.日が暮れたら屋内に入れ、日が出たら干すことを、3~4日繰り返す。
4.表面が乾いたらできあがり。
このあと梅酢に戻して赤い色を付けると尚キレイになる。
春に作りたいのは・・・「新生姜の甘酢漬け」
たっぷりの新生姜で作る甘酢漬け。ぴりっとした味わいがクセになりますよ。
【材料】
新生姜:1kg
甘酢
―米酢:900㏄、砂糖:250g、塩:小さじ1
【作り方】
1.新生姜をスライスして、適量の塩をふって置いておく。
2.甘酢の材料に火を通し、少し冷ます。
3.塩をしておいた新生姜をたっぷりのお湯で2~3分茹で、ざるにあげる。
4. 煮沸消毒した瓶に新生姜を入れ、甘酢を注ぐ。
5.冷蔵庫で数日保存すればできあがり。
そのまま食べても美味しいし、ちらし寿司の酢飯に刻んでいれてもGOOD。
ちょっと先の楽しみを今作っていると「ちょっと先の自分を大切にしてあげている」なんて気持ちになるのかもしれませんね。