【パン研究家指導】スーパーの食パンを”サクふわトースト”にする絶妙テク
”外はサクサク、中はふわふわ ”。毎日食べる食パンがそんな口当たりだったら、幸せな気持ちになると思いませんか?
しかし、トースターに入れるだけの簡単な調理と思いきや……「ちょっと焦げちゃった」「焼きムラがあって食感が悪い」などの失敗をした方も少なくないはず。
そこで、これまで1万個以上のパンを食べてきたパン研究家・片山智香子先生に、スーパーで買える食パンを極上のトーストにする方法を教えてもらいました。
ちょっとした工夫だから、すぐに真似できますよ!
まずはトースターの”クセ”を把握しましょう
Photo by 武蔵英介
絶品トーストを作るためには、まず手持ちのトースターの”クセ”を知っておくことが大切。
左右、中央など、メーカーごとに温度の高い位置が違うそうです。例えば、中央に置いていると焼きムラができてしまう場合は少しだけ左に移動させるなど、日々微調整をするようにしましょう!そうすることで、表面をまんべんなく美しいキツネ色に仕上げられます。
今回使用するのは、「アラジン グリル&トースター AET-G13N(W)」。
「わずか0.2秒で発熱するから、バタバタとした朝でもすぐにトーストを楽しめます。
他メーカーのものに比べて、ヒーターの色が明るいから、焼き加減をチェックしやすいのもお気に入りポイント!」(片山先生)
最高のトーストに仕上げるための絶妙テク!
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片山先生イチオシの「Pasco 超熟 6枚切り」をチョイス。
「過去にスーパーで買える食パン40種類を食べ比べましたが、甘すぎず、最もクセのない味わいだから毎日でも飽きませんよ!」(片山先生)
Photo by 武蔵英介
1.食パンの表面だけに、霧吹きで水を2回吹きかけます。
「食パンは、スライスした時点で乾燥が始まっています。 水を加えて焼くことで、食感が作りたての状態に近づきます。もしパン屋で購入する場合は、お店でスライスしてもらわないで、食べる直前に切るとGood!」(片山先生)
Photo by 武蔵英介
2.食パンの上部(凹んでいる方)を扉側にし、中央に置きます。
「ほとんどの食パンは、上部にいくほど生地の密度が低くなります。そのため温度の高いトースターの奥に置いてしまうと上部が先に焼きあがり、ムラのある仕上がりになってしまいます」(片山先生)
Photo by 武蔵英介
3.タイマーを3分にセット。
トースターの窓から表面の焼き具合をマメにチェックして。
「好みの焼き具合になったら、タイマーが鳴る前に止めてしまってもOKです」(片山先生)
Photo by 武蔵英介
4.好みの焼き具合に仕上がったらバターを表面にのせ、すぐに扉をしめて、余熱でバターを溶かします。
「バターの量は好みにもよりますが、10g程度(2×3cm)だとしつこすぎずにさっぱりした味わいになりますよ」(片山先生)
5.4のバターが半分程度溶けたら、お皿にのせ、バターを表面全体に塗ります。
「固いバターを押しつけるように塗ってしまうと表面が凹んでしまい、食感を損ねてしまうので注意して」(片山先生)
美しいキツネ色の表面、”外はサクサク、中はふわふわ”、まるで高級ホテルの朝食に出てきそうなトーストが完成!
片山先生が最近愛用しているトッピングも教えてもらいました。
甘い系なら、ピーナッツクリーム。特に帝国ホテルの「ホテルピーナッツクリーム」は、なめらかな舌触りと、のびの良さがいいのだとか。
食事系なら、サーモン&クリームチーズのトッピング。「Kiri」などのクリームチーズを2個用意し、それを半分に割り、トースト表面にのせます。その後、スライスされたサーモンを3〜4枚のせるだけ。
「仕上げにレモン汁をかけると、さっぱりした味になりますよ!」(片山先生)
どちらもトッピングする場合は、バターを使用しないで。
朝から美味しいトーストを食べれば、仕事のモチベーションもアップすること間違いなし。明日から、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
【片山智香子】
これまで1万個以上のパンを食べてきたパン研究家。
国内最大級のコミュニティサイト「パン屋さんめぐりの会」主宰。自宅でのパン教室も開催している。
雑誌やテレビ、ウェブメディアなどで活躍中。
著書『ボウルで3分こねるだけ!ラク!早!カンタン!おうちパン』がある。
(トップ画像:武蔵英介)