「親友」がいる人は注意!いつのまにか嫌われるガンコ者になっているかも?
私は友達づくりが苦手です。だから友達が多くはありません。それでも親友さえいれば良いと思ってきました。
でも、最近、少し考え方が変わりました。友達は多いほうがいい!
急な方向転換に自分自身が一番驚いています。でも数が多ければ良い、という単純な話ではないのです。
特定の友人に執着していませんか?
きっかけは、ある友人の一言。「親友って、そんなに必要なの?」
親友こそ守るべき大切な心の友よ~とジャイアンばりに思っていた私には、衝撃の一言でした。
さらに続けて「私、特定の親友っていないかも」と、さして気にしていない様子。そんな人もいるのかと興味がわいたのでさらに聞いてみると、「それぞれの友達がそれぞれに大切で、それで良いと思っている」とのこと。とても自然な物言いに、目からうろこが落ちる思いでした。
そして最後に「親友ってくくってしまうと、その友達に執着しちゃいそうで嫌なの」ですって。たしかに!
こちらが親友と慕う相手には、自分のことも親友と思って欲しくはありませんか?他の誰かと親しくしていると嫉妬してしまったり……隠し事をされると、悲しい気持ちになったり……。それは恐らく、相手を大切に思う気持ちよりも、執着心からくる感情でしょう。
でも、自分をさらけ出して相手の全てを知ることが、友達を大切にすることではありませんよね。
八方美人とオープンマインドの違い
友達が多い人というと、八方美人をイメージする人は少なくないでしょう。
誰にでも調子を合わせる八方美人は、結局は友達がいないというパターンは多いもの。これは目指すべき姿とは違います。
理想はオープンマインドでいること。オープンマインドとは、自分のありのままの姿を表現することができて、その上で他人にも心を開いていることです。
私なりの解釈ですが、オープンマインドのポイントは「自分の思考に固執しないこと」「良い変化を受け入れること」「自分を保つこと」だと思います。もっと平たく言えば、自分の感覚や気持ちに正直でいることです。
自分の価値観とは違っても、心地良いと感じた意見は取り入れてみましょう。もし合わないと感じたら、また元に戻せばいいだけです。
逆に、どんなに支持されている意見でも、違和感を感じたら同調するのはやめましょう。声高に批判する必要はありません。ただ自分に正直でいられたことをかみ締めましょう。
そんな風に人付き合いができたら、自分も他人も大切にできるような気がしませんか?
共有よりも共感よりも・・・
私は今まで、秘密を共有できて価値観が一致する特定の人だけを友達だと思っていました。閉じた関係の中でこそ絆も強くなると思っていましたが、強くなったのはむしろ執着だったようです。
そもそも友達の数にこだわること自体が、無意味ですよね。たった一人の親友に固執するのも、SNSで何百人もの友達作りに励むのも、数を基準にしている点では同じように愚かなのかもしれません。
大切なのは多分、共有でも共感でもなくて、ただ気持ちを交換してみること。
そのためにちょっと心を開いて、春の出会いに臨んでみませんか?