素敵な女性の「残暑見舞い」を書いてみませんか?【8月7日~11日】
梅雨が明けて「夏がきた!」と思うと、暦の上ではもう秋。新暦の8月8日は「立秋(りっしゅう)」です。私たち現代人にとって、正直あまりピンときませんね。
でも来週にはお盆がやってくると思えば、季節は確実に秋へと向かっているのだなと感じませんか?照りつける太陽に、「暑いな~」と汗をぬぐう、残りすくない夏を楽しみましょう。
さて8月7日~11日頃は第三十七候「涼風至(すずかぜいたる)」。朝夕の風に秋の気配がそこはかとなく感じられる頃。今年は、遠く離れた友人や家族、お世話になった方へ、心に残る残暑見舞いを書いてみませんか?
七十二候とは?
時間に追われて生きることに疲れたら、ひと休みしませんか?流れゆく季節の「気配」や「きざし」を感じて、自然とつながりましょう。自然はすべての人に贈られた「宝物」。
季節を感じる暮らしは、あなたの心を癒し、元気にしてくれるでしょう。
季節は「春夏秋冬」の4つだけではありません。日本には旧暦で72もの豊かな季節があります。およそ15日ごとに「立夏(りっか)」「小満(しょうまん)」と、季節の名前がつけられた「二十四節気」。それをさらに5日ごとに区切ったのが「七十二候」です。
「蛙始めて鳴く(かえるはじめてなく)」「蚯蚓出ずる(みみずいずる)」……七十二候の呼び名は、まるでひと言で書かれた日記のよう。そこに込められた思いに耳を澄ませてみると、聴こえてくるさまざまな声がありますよ。
「残暑見舞い」出してみませんか?
暑中見舞いを出す時季は、暑さがだんだんと厳しくなるとされる小暑(しょうしょ)7月7日頃から、立秋前の8月6日頃まで。
ちょうど今の時季からは残暑見舞いになります。残暑見舞いを投函するのは、だいたい8月いっぱいまでです。
暦の上では秋といえども、なお厳しい暑さの残る時季。残暑見舞いとは、相手の健康を気遣い、安否を確認したり、自分の近況を報告する挨拶状です。年賀状ほど一般的でない分、受けとった方にとって印象に残りますよね。喜ばれると思いますよ。
残暑見舞いは、時候の挨拶、相手の健康を気遣う言葉、自分の近況報告、そして相手の健康を祈る言葉が入るのが基本です。残暑見舞いの文例
残暑お見舞い申し上げます。
暦の上では秋を迎えましたが、まだまだ暑い日が続いております。いかがお過ごしでしょうか。
すっかりご無沙汰しておりますが、お変わりございませんでしょうか?私ども家族も元気にしておりますのでご安心くださいませ。
残暑厳しき折、くれぐれもご自愛くださいますようお願い申し上げます。
平成二十八年晩夏
心に残る残暑見舞い
あまり形式にとらわれてしまうと、どう書いたらよいのかわからなくなって、残暑見舞いを出すのも面倒になってしまいますよね。
関係性にもよるかと思いますが、自分の個性や感性をいかした、フリースタイルの残暑見舞いを送るのもすてきだなと思います。以前、年上の女性から心に残る残暑見舞いをいただいたことがあります。
「夏の雲と秋の雲が同居する行き合いの空。
夏が遠くへ行ってしまう前にお会いしたいものです」
という文章が書かれてあったのは、なんと「うちわ」。大人な女性の粋な遊び心と、知性あふれる残暑見舞いに、「参りました」と頭が下がりました。
はがきや手紙は心を運ぶもの。皆さんの心をのせて、大切な方へ、皆さんらしい残暑見舞いを送ってみませんか?
手紙で心を磨く
先日、九州で暮らす方からお手紙をいただきました。いろいろと重なってすこし落ち込んでいたわたしを勇気づけようと送ってくれた手紙には、「天地(あめつち)」という大和言葉がつづられた手紙と、「あめつちの袋」というちいさな和紙でできた袋が入っていました。
「昔、平安貴族の少女は年の初めに、あめつちの袋というちいさな袋を作り、そこに入ったたくさんの幸せが逃げないようにと願いながら、天と地、すなわち、袋の上と下の両方を縫ったそうです。
ここにたくさんの幸せを入れて、上と下を閉じてくださいね。暑さの厳しいこの時季に、季節外れの贈り物です」
と書いてあって、あたたかな気持ちになりました。
ささやかな大人の女性の心遣い。
お肌のお手入れ、プラス、心も磨いて!すてきな大人の女性を目指し、日々精進いたしましょう。