オンナが美しくなる教養。これだけ読めば秋の風流「星・花・歌」がまるわかり!
「蚯蚓出ずる(みみずいずる)」……七十二候の呼び名は、まるでひと言で書かれた日記のよう。そこに込められた思いに耳を澄ませてみると、聴こえてくるさまざまな声がありますよ。
秋といえば!月が主役じゃない夜。
「星月夜(ほしづきよ)」という言葉をご存じですか?
月がなくても、満天の星がまるで月夜のように、明るくきらめく夜を「星月夜」といいます。なんて美しい言葉でしょう。まるで、きらきらと音をたてて星が降ってきそう。月ではなく、星が主役の夜もすてきですね。
ちなみに月が輝く夜は「月夜(つきよ)」。清く明るい心のことを「心の月」というんだそうです。この時季は「チッチリリッ」と鳴くマツムシの声に耳を澄ませながら、夜空を眺めてみませんか?
萩(はぎ)の花は●●の妻?
春の七草は有名ですが、秋にも七草があります。萩、桔梗、葛(くず)、藤袴(ふじばかま)、女郎花(おみなえし)、尾花(おばな・すすきのこと)、撫子(なでしこ)。
春の七草のように七草粥にしていただくことはできませんが、観賞用として親しまれてきました。
秋の七草は和歌にも登場します。私がユニークだなと思ったのは、萩の花にまつわる和歌。