ふたりの神さまはおのごろ島に、結婚するための大きな御殿を構えました。
さて、新居は整ったものの、どうやって結ばれたらいいのか、神さまも悩んでしまったのです。そこへ鶺鴒があらわれて、鳥の恋の手ほどきを受け、イザナギとイザナミは愛し合い、たくさんの神々を生みました。イザナギは天空の父神、イザナミは黄泉の国を司る大地の母神といわれています。
愛し合ったふたりの未来
多くの神々を生んだふたりは、まさに幸せの絶頂。ところが最後に、ヒノカグツチノカミという火の神さまを生む際、妻であるイザナミは大やけどをして亡くなってしまうのです。イザナギの悲しみぶりといったら、すごいものがありますよ。泣いて泣いて泣いて、泣き疲れて、とうとう我が子をばっさりと切ってしまったのです。
時が流れても悲しみが癒えずにいたイザナギは、イザナミに会いたい一心で黄泉の国へ行きますが、「決して、私の姿を見てはなりません」というイザナミとの約束を破り、変り果てた妻の姿を見てしまうのです。あまりのショックで逃げるイザナギを「見~た~な~」と怒って追いかけるイザナミ。これがふたりの永遠の別れとなりました。
イザナギとイザナミのご利益
日本初の夫婦は「縁結び」