9月は月がもっとも美しく見えることから、「月見月(つきみづき)」と呼ばれるそうです。月見月のハイライトといえば、なんといっても仲秋の名月。今年は9月15日の木曜日です。
諸説ありますが、日本で最初に月見の宴を開いたのは後醍醐天皇。しばらくは貴族の間にのみ伝わる風習でしたが、江戸時代になると、ポピュラーな行事になり、お月見が盛んに行われるようになりました。
満月は普段より月の引力が強くなるので、感情も高まります。恋の告白やプロポーズには絶好のチャンスといわれているんですよ。この日、思いを寄せるあの人へ「Ilove you」のかわりに贈ってほしい愛の言葉があります。
今日は照れずにいえる「Ilove you」、そして不完全にこそ宿る幸せをご紹介します。
「月がきれいですね」
文豪・夏目漱石が英語の先生をしていた当時、生徒に「Ilove you」の意味を聞かれたそうです。質問に対する答えは、「月がきれいですね、とでも訳しておけば日本人には伝わる」。きっと少し照れながら、夏目先生はそうおっしゃったのでしょう。美しい月を眺めながら、甘い言葉をつらつら並べられるより、ずっと素敵だなと思いませんか?
つい先日、この台詞を男性でなく女性が使うのも粋だねという話になりました。