週末の予定はこれ!話題の【ゴッホとゴーギャン展】を120%楽しむツボ
肌寒さもグッと増してきた今日この頃、休日にはゆったりと美術館巡りをしながらカフェでほっこり、なんて過ごし方もいいですよね。
注目度の高い展覧会が目白押しの今シーズンですが、その中でも特におすすめなのが才能溢れる二人の芸術家に焦点を当てた展覧会「ゴッホとゴーギャン展」。作風もルーツも異なる二人の画家が、実は一時期一緒に暮らすほどに深い親交を持っていたのをご存知でしたか?
ちょっとした知識を備えてから行くだけでも、展覧会の楽しみは大きく違ってくるもの。
今回はこの「ゴッホとゴーギャン展」をより深く楽しむための情報を、アート好きが高じて学芸員の資格まで取得した私がお届けします!
孤高の天才「フィンセント・ファン・ゴッホ」
フィンセント・ファン・ゴッホ《パイプと麦わら帽子の自画像》
Image by ゴッホとゴーギャン展(東京都美術館)
(C)Van Gogh Museum, Amsterdam(Vincent van Gogh Foundation)
まずはその強烈な色彩や力強い筆触で「炎の画家」とも評される、フィンセント・ファン・ゴッホについて。
19世紀を代表する画家の一人であり、現在においてはその名を知らない人はいないほどの存在であるゴッホですが、その37年間という短い人生の中で彼の才能が日の目を見ることはありませんでした。