誰もが平等に持っている自由について ~私の恋愛も、あなたの恋愛も、絶対悪くなんかない! 最強の恋愛小説集『きみはポラリス』~
心はずっと17歳なのに、年齢はどんどん上がり、気が付けばアラサーな私です。
結婚式に招待されたり、出産祝いを購入する機会が格段に増えました。
別に「結婚」=「幸せ」とは思っていないのですが、それでもやはり「結婚」への憧れはなぜか日に日に膨らむばかり。
できれば経済的に不安のない相手と暮らし、私はパートへ行き、旦那さんが帰ってくるのをご飯を作って待ちたい。ささやかな幸せをかみしめて暮らしたい……。そんな願望を持っているのですが、現実は、恐ろしいほど逆を行っています。
「私は絶対にフリーライターになりたいの!」と宣言し、バイトをしながら原稿を書き、恋愛の方は「元彼より良い人なんていない」と人前でうっかり言い放ち、滅多にない出会いをダメにする始末……。
でもそんな今の状況も、決して「悪い」とは感じていない自分もいて、「あれ、じゃあ私はいつも何をそんなに欲しがっているのだろう」と思いました。
結婚……ではないような気もします。そもそも世間に何となく存在している「普通の幸せ」って、一体何なのでしょうか。
今回はそんな思いを抱えて読んだ恋愛小説をご紹介したいと思います。
「普通」の価値観、壊されました。