愛あるセレクトをしたいママのみかた

ゆっくりいこうぜ!映画『そして父になる』が伝える、「なりたい自分になっていく」いきかた

ANGIE
ゆっくりいこうぜ!映画『そして父になる』が伝える、「なりたい自分になっていく」いきかた
父親や母親という存在は、私たちにとっては生まれた時からすでに親ですが、最初から親であったわけではありません。子供がこの世に生を受けることによって、親は親という立場が作られ、戸惑いながらも子供とともに成長しながら親になっていく。 これって実は、なんにでも言えることではないでしょうか。たとえば、OLの仕事。入社したその日から肩書きはOLになれますが、そこから仕事の内容を学んで、望まれることを自ら進んで考えてやれるようになるには、本当の意味で、少しずつOLになっていく。 そう、人は少しずつなにかに「なっていく」のです。向き合うことで、はじめて「なっていく」今年、第66回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞し、会場では10分以上もスタンディングオベーションが鳴り止まなかった映画『そして父になる』には、幼児取り違え事件をきっかけに、はじめて息子を意識し、不器用ながらも向き合いながら、少しずつ精神的にも父になっていく姿が繊細に描かれています。親子とは血のつながりなのか、それとも一緒に過ごした時間なのか。
やるせないほど辛いであろう登場人物たちの感情は最低限に抑制され、それでも受け入れて生きていかなければならない現実とわずかな光が、じわじわと静かに沁み込んでくる。さすが、ドキュメンタリーを撮られていた是枝裕和監督です。 では、人は少しずつしかなにかになれないのでしょうか。「なっていく」ために大事なこととは?>>意識は司令塔残念ながら、なにかになるにはある程度の時間は必要なのだと思います。けれども、限りなくその時間を短縮することはできると思います。それは、意識することによって、です。「女」というもって生まれた人間の肩書きでさえ、意識することでそれになっていきます。女の心を持った男性が女性より女らしかったりするのは、自分は女である、女でありたいと意識しているからですよね。
意識している男性は、意識していない女性よりも美しいです。よく、気になる男性にトキメくだけでも女性ホルモンは分泌されると言いますが、意識するだけで女性ホルモンが出るなんて、よくよく考えたらすごいことです。意識するだけですよ!それだけ「意識」というのは、身体にも影響を与えたり、行動を起こすきっかけとなる、自分自身の司令塔なのです。ゆっくり変化していけばいい福山雅治さんが演じる「そして父になる」の主人公・良多は、6年間育てた息子が他人の子だとわかり、動揺します。それまで仕事優先で子育てはすべて妻にまかせっきりだったのが、少しずつ子どもとの時間を大切にしていきます。 いい奥さんになりたかったり、仕事でいい結果を出したかったり、なんでもこうありたいと意識していると、なぜかそのために自分に必要な情報が自然とまわりから入ってきます(きっと意識しているからそういう情報に敏感になるのでしょう)。こうありたいと意識しているから、そうなるための努力はしぜんと惜しまずできるようになる。そうして少しずつ、なにかに「なっていく」のです。
だから、今はなかなか上手くいってなかったり、失敗して落ち込むようなことがあっても、それはまだまだ「なっていく」途中なのです。それもこれもあるていど時間がかかるのだからしょうがないと思って、ゆっくり少しずつなっていけばいいのではないでしょうか。まだまだ「なっていく」山の途中なのだから、できなくて当たり前。 そうやって自分を認めることで、山登りも気負わずできるようになるといいですね。【画像】 「そして父になる」公式サイト

提供元の記事

提供:

ANGIE

この記事のキーワード