何をしても満足できない欲望を消す方法～心を幸せをさせるには？～

先日、バリ人の夫が言いました。

「幸せって、本当はすごくシンプルなんだよ」

うーむ、深い。深すぎて、このコラム一本じゃ伝えきれないですが、とりあえずサクッとまとめてみましょう！

幸せと「快適」はリンクしない！

そのとき、わたしたちはシートが破れかけたバイクに、ふたりの子どもを乗せて、近所のでこぼこ道を走っていました。放し飼いの犬と、その子たちが落としたであろう固形物を避けながら。

とても危険だし、汚い。どんな土地なんだと思うかもしれません。

以前のわたしは、「幸せ」は環境が作るものだと思っていました。安全で快適なところにしか幸せはない、と信じて疑わなかったのです。

だから、バリ島のけして快適とはいえない環境で、幸せを感じるはずなんかないと思っていました。

でも、感じたんです。幸せだなぁ、と。

幸せは安全や快適性とは、あまり関係ないのかもしれません。

シンデレラはなぜ幸せに暮らせたのか

人は、物質的に整わないと「不幸だ」と感じやすいものです。

わたしだけブランドのバッグを持ってないとか、同期の彼女は親の援助でマンションを買ってずるいとか、彼が話題のレストランに連れて行ってくれない……とかね。

でも、そのすべてが手に入ったからといって、幸せになれるという保証はありません。

シンデレラは王子様と結婚して幸せになりましたが、それは快適で裕福なお城での暮らしが保証されたからでしょうか。ちょっと違う気がします。

努力すれば幸せになる、結婚したら幸せになる、お金持ちになったら幸せになる……。そんなふうに、目に見える条件を揃えれば良いというわけではありません。

物でも条件でもないとすれば、幸せってなんでしょう？

はい！では、答えいきまーす。

心が満たされる瞬間に注意

幸せを感じるかどうかは、あなたがその幸せを見逃さずに気づくかどうか。それだけです。

夫と私はきっとその時、心が満たされたのだと思います。家族とのささやかで穏やかな時間。小さな幸せだけど、その瞬間を逃さなかった。

たとえ一瞬でも心が満たされたと感じ、その気持ちを誰かとシェアできたら、それ以上の幸せなどあるでしょうか。

幸せはシンプルだけど難しい。難しいけど、全然複雑じゃない。だから、どんな環境にいても、人は幸せになることができるのです。

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