あなたの選曲、間違ってない?忘年会のカラオケを盛り上げるテク【後編】
ここで、ひとつ懸念を抱かれるかと思います。
「今年のヒット曲じゃなくて、昔の曲を歌ったらオバサンと思われないかしら!?」と。
確かに、過去の曲を歌うことは、“古い人間”“トレンドを追えてないダメ人間”といったレッテルをはられる危険性をはらんでいます。
そこで、重要なのが、“その曲を歌う必然性を無理矢理作る”こと。
簡単に言えば、いいわけを作ることです。
◯◯だからこの曲を歌います、と自ら宣言することで「“あえて”この曲です」「“逆に”この曲なんです」と主張できるのです。
デビュー何周年の歌手の曲はオススメ
この理由の『◯◯』に最もしやすいのが、アニバーサリー・イヤー。
すなわち、“デビュー◯周年”です。
ラッキーなことに2014年は、TOKIO20周年、嵐15周年、関ジャニ∞10周年と当たり年。
ジャニーズのグループのデビュー曲は忘年会など大人数の飲み会では基本的にテッパンです。
特に2000年以前のジャニーズのデビュー曲は、広く知れ渡っているものばかり。
歌詞に自分や周りの人の名前をいれてみる
今年で言えば特に、20周年を迎えたTOKIOの『LOVEYOUONLY』がオススメ。
要約すると、君が熱い恋をするなら相手は僕しかいない、という曲なので、“君”や“僕”の部分を、自分や誰かの名前に変えるだけで盛り上がります。
特に掛け合いもできるので、周囲の人間と掛け合わせることで、以下の様な完成形ができあがります。
【例:TOKIOの『LOVEYOUONLY』を替え歌してみました】
相手ユカ、自分:戸部、の場合。
掛け声協力:職場の方々。
ユカが~(掛け声:ユカが!)熱い恋をするなら~
相手はトベしかいない(自分を指さしながら)
ONLYYOU!(さしていた指をユカに向ける)
冒頭でMCを入れて、忘年会カラオケをショー化する
しかし、ここでひとつ、皆さんに疑問が湧いていることと思います。
どこで“いいわけ”すなわち、その曲を歌う理由づけをすればいいのか、といったところです。答えはひとつ。
歌い始める前のイントロ部分です。
特にイントロの長い曲の場合、この歌い始めの前のいわば空白部分は、カラオケ道における鬼門です。
次は誰が何を歌うのかと注目が集まると同時に、ヘタをすると場の空気が冷めてしまうポイントでもあります。
しかし、ここで何かを話すだけでグンと“ショウ感”が増し、場が盛り上がるのです。
話す内容は、簡単でOK。
例えば、
「皆様、今年もありがとうございました。来年も、この会社にいい意味での嵐をまきおこしていきたいという気持ちを込めて歌います。デビュー15周年を迎えた嵐で『A・RA・SHI』!」
のようなイメージです。
歌が下手でも、合いの手で盛り上げられる
上記のMCのように“曲中に歌詞以外の言葉を入れる”というのは、歌がうまくない人でも盛り上げることのできる、割と使えるテクニックです。
これの発展形としては、“イントロでオリジナルRAP”などがありますが、簡単なのは“合いの手”です。
よく知られた例としてはAKB48『ヘビーローテーション』に「キミかわうぃーね!」と合いの手入れるものがありますが、“歌詞にツッコミを入れる”というのは割と簡単にできる合いの手です。
KinKi Kidsの『愛されるより愛したい』だったら
『映画館の椅子で、キッスぅーを夢中でしたね』←「周りに迷惑!」
といった感じです。
それでも最新ヒット曲が歌いたい時は
それでも2014年の曲を歌いたい方には、初めて聞いても盛り上がれる・感情移入できるという点でオススメなのが
E-girlsの『Mr.Snowman』と西野カナの『Darling』です。
『Mr.Snowman』は、どこかで聞いたことのあるようなメロディーで、初回から誰でものることが可能。
『Darling』は、女性目線で、ちょっとダメ男を横目に、なんで好きになっちゃったのかな、私って変わり者なのかな、と歌い上げる曲。
「ねぇDarling」のところでターゲット(会社の忘年会であれば重要な上司、それ以外であれば落としたい男)を見つめ、首を右に30度傾けることができればミッション・コンプリートです。
それでもアナ雪が歌いたいあなたに
そして、やはり2014年のヒット曲といえば映画『アナと雪の女王』の『Let It GO ~ありのままで~』ですが、これは、やはりオススメできません。そもそも忘年会のカラオケというのは、“自分が気持ちよくなる場”ではなく“周囲を気持ちよくさせる場”です。
周囲を盛り上げるためには、ひとりで高らかに歌い上げる系の曲はNGなのです。
多少下手でもかっこわるくてもいいので、周りが盛り上がるような選曲をしなければいけません。
その意味で、『Let It GO ~ありのままで~』は、どうしても自分の歌の上手さを強調してしまうような仕組みになっているのでNG。
では『アナ雪』から離れたらいいかというと、そうではありません。
これだけ多くの人が今年見た映画ですから、“共通解”は隠されているはずなのです。
そもそも、ドラマや映画の主題歌というのは普段音楽を積極的に聞かない人でも触れることが多いので、ウケる率が高いのです。
そして今年は、最大のヒットドラマと言ってもいい『HERO』の主題歌がまさかのインストなので歌えないという悲劇的な状況の中で、最大のヒット映画の楽曲をみすみす捨てるのはもったいなさすぎるのです。
さて、では『アナ雪』を捨てずにどうすばいいのか。
『アナ雪』楽曲での共通解、それが『雪だるまつくろう』です。
これらは挿入歌ではありますが、劇中での存在感が強く、またかわいく歌えるために、好感度が高いのです。
また『愛さえあれば』も。
意外性がある上に愛を歌い上げほっこりとするためにベターです。
さて、色々とポイントをご紹介してきましたが、忘年会というのはその年をしめくくる重要なカーニバル。
“ありのまま”では“OMAENOOWARI”が訪れます。
気づいたら、コスモパニックの非常口行きにされないように、カーニバルに出て行ってみてください。
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