痩せられない原因は眠り?睡眠がダイエットに欠かせない理由
ダイエットと睡眠時間には、深く関係があります。一般的に睡眠時間が少ないと、その分カロリー消費が多くなるように思いがちですが、実はまったく逆なんです。
ダイエットと睡眠時間の関係
睡眠時間一般的には7時間~9時間といわれています。ただし、これには個人差があり、年齢や生活環境によって、理想の睡眠時間は変化します。睡眠は生きていく上でとても重要です。睡眠時間が短いと食欲を抑制するホルモンが減ってしまい、食欲を増すホルモンが増えるといわれています。そのホルモンというのは「レプチン」と「グレリン」です。(※)
レプチンとグレリン
レプチンは脳の満腹中枢に「おなかがいっぱい」ということを伝える働きがあり、グレリンは胃から分泌され、「おなかが空いた」と感じさせます。
つまり、レプチンは食欲を抑え、グレリンは食欲を増進させるホルモンなのです。
普段はこの2つのホルモンがバランスよく作用しているのですが、睡眠不足になるとレプチンが作用しにくくなり、グレリンの作用が強くなります。夜更かしをしているとお菓子やラーメンを食べたくなるのは、グレリンの影響なのです。
さらに人間のカラダは、夜になると昼間の「活動モード」から「休息モード」に変わり、昼間より消費エネルギー量が減ってしまいます。そのため、どうしても夜に食べたものは脂肪となってカラダに蓄積されやすくなってしまいます。
人それぞれ睡眠時間は異なりますが、翌日に強い眠気に襲われない程度がちょうど良いようです。ダイエットのためにも適切な睡眠時間を確保しましょうね。
【参考・参照】
(※)e-ヘルスネット睡眠と生活習慣病との深い関係
〈https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-008.html〉(最終閲覧日:2017/7/7)
【執筆者】衞藤敬子/管理栄養士
コントラクトフードサービス大手(株)グリーンハウスに入社、社員食堂のメニュー提案や栄養指導業務を経て、2009年「あすけん」に参加。
アドバイス作成やサービス開発に携わる傍ら、年間150件以上の栄養指導やプロアスリート選手の食事サポート、セミナーなどを実施。現在はフリーランスに転向し、幅広く活躍。