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「それは無理だよ〜」息子は夢についてしっかり考えていのに、私は笑ってしまって

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私には1歳と5歳の息子がいます。5歳の長男は車がとにかく大好きで、メーカーと車種を大人並みに覚えていて、将来は車の整備士になりたいと言っています。そんな長男の隠された気持ちに気づかず、長男を傷つけてしまいました……。

「それは無理だよ〜」息子は夢についてしっかり考えていのに、私は笑ってしまって


 

 
「それは無理だよ〜」息子は夢についてしっかり考えていのに、私は笑ってしまって


 

整備士になりたい理由


長男は、私と一緒に車検や洗車の用事で車屋さんに行くのが大好き。3歳になるころには「僕も整備士になって家の車が壊れたら僕が直してあげるからね」と、将来の夢を私に教えてくれました。

 

ただ車が好きなだけで、長男が整備士になりたいのにはあまり深い理由もないのかな?と思った私は、「子どもの言うことだから」とあまり気にかけず、「なれるといいね」ぐらいにしか長男に返していませんでした。

 

私の返答に長男は…!


ある日突然長男が、「大工さんになりたい」と言い出しました。私は驚き、「整備士はもういいの?」と聞くと、「大工さんになって、そのあと車を売るお仕事をして、教習所の先生になってから整備士になる」と言い出したのです。


 

私はまた子どもの言うことだから、と思いつつ「それは無理だよ」と思わず笑って言ってしまいました。すると長男は怒り、泣き出してしまいました。

 

隠された長男の気持ちを聞いて後悔


長男になぜ将来の夢が変わったのか訳を聞くと、長男は泣きやんだあと恥ずかしそうに話してくれました。

 

「パパとママが新しい家に住めるように大工さんになって僕が家を建てて、かっこいい車に乗ってほしいから車屋さんになって僕が選ぶ。弟に車の免許をとらせてあげたいから教習所の先生になる。整備士になるのは最後でいいよ」と長男は答えました。自分がなりたい整備士を差しおいてでも私たち家族のためを思って考えてくれていたことを知り、私は笑ってしまったことをとても後悔しました。

 

 

「なりたい」を「現実」にするために


長男がなりたい職業の1つは車の整備士。
将来の夢は今後も変わる可能性はありますが、大好きな車に今まで以上に興味をもってもらおうと、車に関することを一緒に体験することにしました。車のイベントや試乗に長男と一緒に足を運び、車をさわる職業の方々とも触れあうことで現実的にイメージをもってもらいたかったのです。

 

私と一緒に体験したことで長男も車に対してこれまでと違った視点を持てるようになり、私自身も車に興味がわき長男とのコミュニケーションが増え、一緒に楽しめるいい関係を築けました。

 

 

何気ない会話でなんとなく相づちを打っていましたが、子どもは子どもなりに最大限に頭を使ってものごとを考えて発言しているんだと実感した出来事でした。意味のないことを言ったりもしますが、これからはどんなささいなメッセージも受け取れるように子どもたちに寄り添っていきたいです。

 

 

イラストレーター/ライコミ

監修/助産師 松田玲子

著者:佐藤 稜



5歳と1歳の2児の父。サラリーマンとして働きながら副業としてライターを目指す他にブログ記事も執筆中。

 

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