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「お見事…!」演奏会で1音も吹かないピッコロ担当を観察して気づいたこと <40代で子宮がん>

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43歳になる誕生日当日。レバーのような血の塊と大量出血に見舞われ、思わず「ギャー!」と叫び声を上げた、はなうたねこさん。婦人科を受診したところ、子宮体がんだと宣告され…!?

 

これからの人生


子宮体がんが判明して約6時間におよぶ大手術を受けた、はなうたねこさん。その直後に1度目の腸閉塞を発症したのち、数年後には2度目の腸閉塞を経験。子宮体がんも腸閉塞も再発のおそれがあるため、体調が悪くなると、どうしても「もしかしてまた腸閉塞? それともがん細胞が転移した?」と不安にかられてしまいます。

 

しかし、はなうたねこさんはあくまでも前向きです。ある日、市民オーケストラの演奏会に足を運んだはなうたねこさんは、演奏者の1人を見てこう感じました。

 

「お見事…!」演奏会で1音も吹かないピッコロ担当を観察して気づいたこと  <40代で子宮がん>


 

がんを宣告されてからは未来のことがまったくわからなくなり、「このまま死ぬのかもしれない」と絶望したこともあったはなうたねこさん。


 

「お見事…!」演奏会で1音も吹かないピッコロ担当を観察して気づいたこと  <40代で子宮がん>


 

しかし、家族や友人、職場の同僚、病院で知り合ったがんサバイバーの人たち、担当してくれた医師や看護師さんに支えられ、どうにか生き延びることができました。

 

「お見事…!」演奏会で1音も吹かないピッコロ担当を観察して気づいたこと  <40代で子宮がん>


 

ある日、市民オーケストラの演奏会に足を運んだはなうたねこさん。

 
「お見事…!」演奏会で1音も吹かないピッコロ担当を観察して気づいたこと  <40代で子宮がん>


 

演奏していた曲は、ベートーヴェンの交響曲第5番『運命』。

 

他パートの人たちが懸命に演奏する中、ピッコロ担当だけが楽器を手に持ったまま、ピクリとも動きません。

 

「お見事…!」演奏会で1音も吹かないピッコロ担当を観察して気づいたこと  <40代で子宮がん>


 

そのまま、彼は第3楽章まで1音も吹かなかったのですが……

 

「お見事…!」演奏会で1音も吹かないピッコロ担当を観察して気づいたこと  <40代で子宮がん>


 

最後の第4楽章に入って大活躍! 

ーー彼の演奏のように、私も人生の後半で大活躍できればいいな。

 

と、未来に期待を込めます。

 

子宮体がんだけでなく腸閉塞も2度発症し、ここ数年は病気に人生を振り回されてきた、はなうたねこさん。今後も再発のおそれはあるものの、不安になったときには気分転換をして、楽しく充実した人生を送れるといいですね。


 

 

<著者のはなうたねこさんより>

 

「子宮がんと腸へいそくになりました」を読んでいただきありがとうございました。

 

私は43歳の誕生日に大量出血する前に、1〜2年ほど毎日少量の出血が続いていました。でも生理不順だと軽く考えて病院に行かず、気づいたときには、子宮体がんが進行していました。

 

運良く転移もなく過ごしていますが、もう少し発見が遅れていたら、どうなっていたかわかりません。

 

がんは早期に発見できれば治ると言われています。おかしいな、と思ったらぜひ検診を。健康第一です!

 

監修/助産師 松田玲子

 

 

はなうたねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪

 

 

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著者:マンガ家・イラストレーター はなうたねこ
40代で子宮がんが判明。子宮全摘出、抗がん剤治療、2度の腸閉塞を経て、現在がんサバイバー12年目。そのほかいろいろInstagramにて投稿しています。

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