「プールの授業に参加できないなら…」教師から言われた衝撃的な言葉とは
学生時代から重い生理に悩まされてきた私。中学生のときにあるトラブルに直面して……。
プールの日と生理がかぶった日
中学2年生になったとき、私は家庭の事情で中学校を転校しました。新しい学校にも慣れてきた夏ごろ、体育の授業でプールがスタート。スポーツ全般が大の苦手だった私ですが、水泳は少し好きだったので毎回の授業を楽しみにしていました。
そんなとき、プールの授業がある日に生理がかぶってしまいました。当時は生理周期が安定していなかったためプールの授業と生理が重ならなければいいな……と思っていたのですが、そうもいかず。生理初日から経血量が多く、生理痛も重いタイプ私は、プールの授業を休もうと先生の元へ……。
先生からの衝撃のひと言
体育の授業が始まったとき、私は先生のところへ行ってそのことを伝えました。「生理で生理痛もひどいので、今日は見学させてください」。すると、先生から信じられない言葉が飛び出しました。
「じゃあ、今日は校庭を走ってね」と。
私は驚きのあまり、何を言われたかすぐにはわかりませんでした。そのためもう一度、「生理で、生理痛もひどくておなかが痛いのですが」と言いました。
すると先生から、「うちの学校は、プールの授業を休んだら校庭を走るんだよ」と言われ、私は校庭に連れていかれてしまいました。
信じられない光景が
校庭に行くと、そこには3人ほどの同級生がすでにトラックを走っていました。
当たり前のように走っている彼女たちを見て、私は衝撃。
転校前の学校では、生理や体調不良でプールに入れない生徒が「プールを休む代わりに」と走らされることなどありませんでした。だからこそ納得がいかず、また走れる状態でもなかったので「生理痛がひどく走れません。見学させてください」と言いましたが、聞き入れられませんでした。
「みんな走っているのになぜ自分だけ拒否するのか」と叱られ、先生からは「走れ」の一点張り。その圧に何も言えなくなり、走ろうとしたのですが、少し走ったところで生理痛がつらく動けなくなってしまい……。
最終的には保健室に連れていってもらって、体育の授業を欠席することとなってしまいました。
教師としては、学校に登校できるなら「大したことがない」と思っていたのかもしれません。
生理痛のつらさは人それぞれ。当事者でないとわからないものだとも思います。だからこそ、つらさを理解し合えたらいいのになと感じました。とはいえ、私自身も当事者でないからわからないこともあるかもしれません。人のつらさを想像できるようになりたいものです。
著者/岸田まみこ
作画/ちゃこ
監修/助産師 松田玲子
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イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ちゃこ
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