「私は親に向いてなかった」しつけ、疲れた…息子には私の言葉が届いていない<支援級に移籍するまで>
もっつんさんの長男・タクくんが小学校に入学後、支援クラス(特別支援学級)を勧められて移籍するまでのお話です。入学からしばらく経つと、タクくんは「教室から脱走する」「昼休みのあと帰ってこない」「移動教室で迷子になる」などの問題行動が目立つようになり、頭を悩ませていたもっつんさん。実はもっつんさんは、タクくんが年長に上がるタイミングで再婚し、見知らぬ土地で義両親と同居中。まるで下宿をしているような環境の中、夫にもなかなか本音を言い出せず、疲労とストレスはたまる一方でした。さらにもっつんさんを追い詰めるように、学童や登校班でもタクくんが問題を起こしていることが判明。学校から何度も悪い報告の電話があるため、もっつんさんは次第に学校からの連絡が怖くなってしまうのでした。
当時、「無理をすることがクセになって、ひとりで仕事も子育ても抱え込んでしまっていた」というもっつんさん。夫にも不安や悩みを打ち明けた結果、連れ子だからといって遠慮せずに、積極的にタクくんのしつけをしてもらうことになりました。
夫の協力もあり、タクくんの様子が落ち着いたと思ったのもつかの間、学校や学童での脱走は減ったもののトラブルは依然としてなくなりません。さっき怒られたばかりなのに、すぐにおやつのことを考え始めるタクくん。
反省せずにしゃべり続けるタクくんに対し怒りが収まらず、ついに爆発して「うるさーーーい!!」と怒鳴ってしまったもっつんさんは……。
私の言葉が息子には届かない…
※訂正:(誤)タクの中には→(正)タクの中では
ついさっき怒られたばかりなのに、気にせずいつも通り振る舞うタクくんに、どうにか反省してほしいもっつんさん。
一方、タクくんは「だって友だちも先生も、さっき謝って許してくれたよ」と困惑気味に話します。
「後に気づくのですが、タクは悪気があって人を怒らせる行動や発言をしているのではなかったのです。それなのに、母親である私が感情に振り回されて、困り果てていました」と語るもっつんさん。
子どもには、叱られた際にしばらくシュンとしたり、落ち込んだり、反省していることを態度で示してほしいと思ってしまうこともありますよね。
しかし、やはり子どもは親の思う通りには行動してくれないもの。子育てって本当に難しいですね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:マンガ家・イラストレーター もっつん