「え?誘導尋問?」被害者は娘なのに…。面談で突き付けられた一方的な提案にモヤモヤ<学童トラブル>
赤井さんは夫と娘の3人家族。民間学童保育に通う娘が小学3年生のときのお話です。ある日、学童から帰宅した娘が、泣きだし、大切なメモ帳がぐちゃぐちゃになってしまったと言いました。後日、学童友だちのミノリちゃんから、ホウサクくんとナエコさんというきょうだいがメモ帳を壊すところを目撃したという話を聞いた赤井さん。深刻な事態であると考え、学童で面談の場を設けてもらうことに。しかし、代表取締役の畑山さんからこれ以上トラブルを長引かせることはできないと伝えられただけでなく、ミノリちゃんの証言は証拠として扱えないと言われてしまいます。
我慢ができなくなった赤井さんは、娘の気持ちはおいてけぼりになっている、娘だけが我慢するだけの解決は望まないと必死に伝えます。すると強い思いが伝わったのか、娘も面談の場に呼んで話を聞いてもらえることに。
しかし畑山さんはさらに衝撃的な発言を連発します……。
娘に衝撃的な提案を迫ってきて…
さっそく娘を面談室へ呼んで話を始めた畑山さん。
娘の気持ちをきちんと聞いてくれると思いきや、一方的に畑山さんが話をするのみ。
また、学童はトラブル解決のために出来る限りのことをしたなどと言い始め、赤井さんは驚きが隠せません。
さらには、畑山さんが娘にある選択を突きつけはじめたのです。
それは、解決が難しい問題についていつまでも考え続けるのか、それとも畑山さんが娘に新しいメモ帳を買ってあげてそれでおしまいにするのかというものでした。
一方的な話と、高圧的とも言えるような畠山さんの雰囲気に萎縮してしまった娘。ただ固まるだけで何も言うことができません。
結局娘は一言も言葉を発しないまま、話し合いは終わってしまったのでした。
◇◇◇
畑山さんの「メモ帳を買ってあげるからトラブルを終わりにさせよう」という提案は、娘さんの気持ちに寄り添ったものとは言い難く、トラブルの根本的な解決にはなっていないとも言えますよね。畑山さんは、いつまでもトラブルを長引かせるのではなく、大人がヒントを与えて前に進ませることも大切だと言っていましたが、赤井さんは納得しきれていない様子。事の真相を明らかにしてトラブルを起こした犯人に直接謝ってもらうのか、それとも終わりにさせるのか……。わが子がこのような選択を迫られてしまったら、みなさんはどうしますか?
著者:マンガ家・イラストレーター 赤井ふみ
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