「犯人はきっとあの人…」紛失物を届けにきた上級生を見て、誰が盗んだのかを確信!?<消えた教科書>
小学4年生のイチくんは、母親と2人暮らしの元気な男の子。ある日、理科の授業の準備をしようとしたら、机に入れていたはずの理科の教科書が見当らず、家に帰って探しても見つかりませんでした。さらに数日後、算数、国語の教科書まで立て続けに紛失……! けれども、シングルマザーでパートを掛け持ちするほど忙しく働いてくれているお母さんには、教科書のことを言い出せずにいました。しかしその後、「ぼくのものは誰かに盗られている」と思う決定打となる出来事が。なんと、学校のロッカーに置いたままにしている絵の具セットや習字セットまでなくなってしまったのです。イチくんは勇気を出して友だちや先生に相談し、クラスのみんなも探すのを手伝ってくれましたが、やはりどこにも見つからず、意を決してお母さんに教科書や学用品をなくしてしまったことを伝えました。
お母さんは「今まで我慢してたんでしょう、よく頑張ったね」と目に涙をためてやさしく慰めてくれ、すぐに新品の学用品をそろえてくれました。イチくんは、学用品がそろってホッとしたものの、「なくしたものを諦めたくない」という強い気持ちが芽生えます。
そんなある日、突然クラスに上級生の女の子が訪ねてきました。そして、イチくんに「教室の隣の空き教室を掃除していたらあったの。これ、あなたのじゃない?」と教科書や絵の具セット、習字道具を持ってきてくれたのです。それは、確かにイチくんのものでした。
しかし、学用品を渡してくれた上級生を見て、イチくんは複雑な気持ちになりました。
なぜなら……。
そうか、そうだったのか…!
実は、イチくんはこの上級生が誰なのか知っていました。そして、この上級生が持ってきてくれたことで、犯人の目星もついてしまったのです。
イチくんの視線を感じて、言葉を言いかけた上級生。何か伝えたいことがあったのかもしれませんね。紛失物が見つかったことで大喜びしてくれているクラスの友だちを前に、話しにくいことだった可能性があります。
「紛失物が見つかった」という目の前の事実だけをみると喜ばしいことですが、何者かに盗まれた可能性がある以上モヤモヤは晴れず、裏にはさまざまな感情が交錯するのでしょう。イチくんは盗んだ人が誰なのかを確信したということなので、1日も早くトラブルが解決して、安心して学校生活を送れるようになることを願うばかりです。
>>次の話
著者:マンガ家・イラストレーター 愛すべき宇宙人
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