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「先に傷つけたのは、ぼくだ…!」犯人だと確信したものの、何も言えないまま時は経ち<消えた教科書>

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「先に傷つけたのは、ぼくだ…!」犯人だと確信したものの、何も言えないまま時は経ち<消えた教科書>


小学4年生のイチくんは、母親と2人暮らしの元気な男の子。ある日、机に入れていたはずの理科の教科書がなくなってしまいました。その後、算数、国語の教科書、そして学校のロッカーに置いたままにしている絵の具セットや習字セットまで立て続けに紛失し、「ぼくのものは誰かに盗られている」と思うように……。イチくんは勇気を出して友だちや先生に相談し、クラスのみんなも探すのを手伝ってくれましたが、やはりどこにも見つかりません。意を決してお母さんに教科書や学用品をなくしてしまったことを伝えると、お母さんはすぐに新品の学用品をそろえてくれました。後日、突然クラスに上級生の女の子が訪ねてきて、「教室の隣の空き教室を掃除していたらあったの。これ、あなたのじゃない?」とイチくんの紛失物を持ってきてくれました。しかし、イチくんはこの上級生が誰なのか知っていて、同時に犯人の目星もついてしまったため、複雑な気持ちになってしまいます。


さかのぼること5カ月前、雪の降るバレンタインの日曜日のこと。同じクラスの女の子、シズちゃんがチョコレートを渡しに来てくれました。イチくんは一度チョコレートを受け取ったものの、友だちに冷やかされてしまい、とっさに箱を閉じて「いらない!」と拒絶してしまったのです。

 

傷いた様子で去っていくシズちゃんに近づき寄り添っていたのが、紛失した学用品を届けてくれた上級生であり、シズちゃんのお姉さんでした。

 

そして1カ月後のホワイトデーの日。イチくんはお母さんに言われるがまま、お返しのお菓子をシズちゃんに渡しましたが、それ以降、シズちゃんからラブレターが届くように。しかし、イチくんは恥ずかしさのあまり無視し続けてしまいます。

 

ラブレターが届かなくなったころに教科書がなくなりはじめたことから、シズちゃんが犯人で、紛失物はシズちゃんの部屋からお姉さんが見つけて届けてくれたのだと、イチくんは確信しました。


 

しかし……。
 

ぼくにも落ち度がある…!


「先に傷つけたのは、ぼくだ…!」犯人だと確信したものの、何も言えないまま時は経ち<消えた教科書>


 

「先に傷つけたのは、ぼくだ…!」犯人だと確信したものの、何も言えないまま時は経ち<消えた教科書>
 

「先に傷つけたのは、ぼくだ…!」犯人だと確信したものの、何も言えないまま時は経ち<消えた教科書>


 

「先に傷つけたのは、ぼくだ…!」犯人だと確信したものの、何も言えないまま時は経ち<消えた教科書>


 

「先に傷つけたのは、ぼくだ…!」犯人だと確信したものの、何も言えないまま時は経ち<消えた教科書>


 

「先に傷つけたのは、ぼくだ…!」犯人だと確信したものの、何も言えないまま時は経ち<消えた教科書>


 

 
「先に傷つけたのは、ぼくだ…!」犯人だと確信したものの、何も言えないまま時は経ち<消えた教科書>


 

「先に傷つけたのは、ぼくだ…!」犯人だと確信したものの、何も言えないまま時は経ち<消えた教科書>


 

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「先に傷つけたのは、ぼくだ…!」犯人だと確信したものの、何も言えないまま時は経ち<消えた教科書>


 

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「先に傷つけたのは、ぼくだ…!」犯人だと確信したものの、何も言えないまま時は経ち<消えた教科書>


 

 
「先に傷つけたのは、ぼくだ…!」犯人だと確信したものの、何も言えないまま時は経ち<消えた教科書>


 

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「先に傷つけたのは、ぼくだ…!」犯人だと確信したものの、何も言えないまま時は経ち<消えた教科書>


 

「先に傷つけたのは、ぼくだ…!」犯人だと確信したものの、何も言えないまま時は経ち<消えた教科書>


 

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「先に傷つけたのは、ぼくだ…!」犯人だと確信したものの、何も言えないまま時は経ち<消えた教科書>


 

イチくんは、シズちゃんが犯人だとは思いつつも、証拠がない上に「最初に傷つけたのは自分だ」と思っているため、何も言えませんでした。そのまま夏休みに入り、何事もなかったかのように2学期がスタートし、時が流れていったのでした。

 

 

バレンタインの日にイチくんがとっさに拒絶してしまったのは、恥ずかしさから。決してシズちゃんのことを憎んでの行動ではありませんでした。
シズちゃんの立場からすると、ホワイトデーのお返しを持ってきてくれたのに、ラブレターにまったく返事をしてくれないイチくんに対し、モヤモヤした気持ちや、気づいてもらいたいという気持ちが募っていたはず。その結果、イチくんの教科書を盗るという行動に出てしまったのかもしれません。

 

人の感情は複雑です。
今回のように、一瞬の出来事がきっかけとなり、思わぬ結末を招くこともあります。毎日顔を合わせている人でも、きちんと言葉にして気持ちや考えを説明しないと、相手に伝わらないこともあるのだと実感しますね。

 

>>次の話

 

 

 

著者:マンガ家・イラストレーター 愛すべき宇宙人

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