「先に傷つけたのは、ぼくだ…!」犯人だと確信したものの、何も言えないまま時は経ち<消えた教科書>
と思っているため、何も言えませんでした。そのまま夏休みに入り、何事もなかったかのように2学期がスタートし、時が流れていったのでした。
バレンタインの日にイチくんがとっさに拒絶してしまったのは、恥ずかしさから。決してシズちゃんのことを憎んでの行動ではありませんでした。
シズちゃんの立場からすると、ホワイトデーのお返しを持ってきてくれたのに、ラブレターにまったく返事をしてくれないイチくんに対し、モヤモヤした気持ちや、気づいてもらいたいという気持ちが募っていたはず。その結果、イチくんの教科書を盗るという行動に出てしまったのかもしれません。
人の感情は複雑です。今回のように、一瞬の出来事がきっかけとなり、思わぬ結末を招くこともあります。
毎日顔を合わせている人でも、きちんと言葉にして気持ちや考えを説明しないと、相手に伝わらないこともあるのだと実感しますね。
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著者:マンガ家・イラストレーター 愛すべき宇宙人
「犯人に伝えたいこと」疑いだしたらキリがないけれど…紛失事件で得たものとは!?<消えた教科書>