「なんで?!」中華料理店で義両親と食事⇒なぜか義父はだんまりを決め込んでいて…!
義両親との旅行中、中華料理店へ行き一緒に食事を楽しんでいました。しかし、その店内での義父の様子がおかしくて……!
味にうるさい義父
私の義父は舌が肥えていて、味にうるさい人です。結婚前に何度か義家族と一緒に食事に行きましたが、連れて行ってもらったお店はどこもおいしくて大満足でした。しかし、結婚してみると次第に義父の味覚の鋭さに悩まされることに。
結婚後、ほどなくしてわが家に待望の第1子が誕生。義両親にとってはかわいい初孫で、孫の顔を見に、遠方から何度も足を運んでくれました。時には、義両親がそのままわが家に宿泊することもあり、私が夕食を振る舞うことも。義両親に出すおもてなし料理ということで、健康の面なども考え、やさしい味つけの和食を出すことが多かったです。
ところが、義父は「出汁に使っている昆布がよくないな」とか「これは魚の味そのものが感じられない」など、細かくダメ出しをしてくるのです。正直、家庭料理でそんなに細かいところまで気にする人がいるとは想像しておらず、本当に驚きました。
義父と中華料理店へ
それから、子どもが少し大きくなって、義両親と一緒に旅行をしたときのことです。義父が「ここに行こう!」と、ガイドブックに載っていたという中華料理店へ行くことに。店の中はたくさんの人で賑わっていて、あちこちから「これ、おいしいね」という声が聞こえてきました。
私もウキウキしながらエビチリなど、たくさんの料理を注文。運ばれてきた料理はどれもおいしく、うれしくなった私は「さすがお義父さん!いいお店を見つけましたね!」と義父に話しかけました。
しかし、義父は難しい顔をしたまま黙り込んでいるのです。
「どうしたんだろう……」と思っていたところ、店を出るなり「ダメだな」と義父がつぶやきました。思わず「えっ?どこが?」と聞き返してしまうほどびっくり。私には何がダメだったのかはわかりませんでしたが、義父には義父なりのこだわりがあるのだなと感じました。
今でも義父が連れて行ってくれるお店は、値段にかかわらず味つけは超一流のところばかり。鋭い味覚のおかげで繊細な味の違いがわかるのは、長所でもあり短所でもあるとしみじみ感じました。ただ、子どもが「おじいちゃんと行くごはん、いつも楽しみ」と話している様子を見ると、やっぱり長所なのかなと思います。
著者/高橋由香里
作画/ちゃこ
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イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター ちゃこ
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