俺が父親になるなんて「もう逃げられない…」子どもが苦手な男性が父になって思ったことは?
主人公のパパはママと娘の香奈ちゃんとの3人暮らし。慣れない育児と仕事の両立に悪戦苦闘しながら毎日を過ごしていました。
ある日、些細なことで2歳の香奈ちゃんとケンカになり「あっちいけ!」と怒鳴ってしまったパパ。
すると少し目を離したすきに香奈ちゃんの姿が家の中から消えてしまいました。
パパは家の外を、ママは家の中を探しますが、すぐには姿が見つかりません。
さらに家の外で香奈ちゃんを探し回っていたパパは、運悪く雨で濡れた地面に足を取られ、流雪溝(雪を河川に流すための溝)に落下してしまいます。
沈んでいくパパの意識の中で思い出されたのは、香奈ちゃんが生まれたときのことでした……。
どうしよう…大変なことになってしまった
元々は子どもが苦手だったパパ。
いつかは自分の子どもが欲しいとは思っていたものの、こんなに早くにそのときが来るとは思ってもいませんでした。
周りの友人との境遇の違いや金銭的な問題、子どもの将来のこと。
パパの頭の中には次々と不安が沸き上がってしまいます……。
そして、自分がもう逃げられない場所に立っているという現実を思い知るのでした。
ママはおよそ10カ月もの長い間おなかでわが子を育てていくので、親としてそれなりの覚悟や自覚も少しずつ備わっていきますよね。しかし、パパはそうはいきません。
いざ「今日からパパですよ」と言われても、実感するまでになかなか時間がかかってしまう人も多いのではないでしょうか。
もしかしたら、必要以上に不安に思ってしまうこともたくさんあるのかもしれませんね。
ましてや初めてのわが子ともなれば、不安は尽きないでしょう。
急に完璧を目指したり、ママと同じ熱量でと焦らなくてもいいので、少しずつパパになっていけるよう気持ちを整えていってほしいですね。
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著者:マンガ家・イラストレーター ちなきち